エンゼルス球団新28安打&25点!3球連続本塁打も出た!大谷は打点でも全米トップ浮上

[ 2023年6月26日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス25―1ロッキーズ ( 2023年6月24日    デンバー )

<ロッキーズ・エンゼルス>大量得点にベンチで笑顔の大谷(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスは24日(日本時間25日)、ロッキーズ戦で記録的大勝を飾り連敗を3で止めた。2イニング連続の打者一巡など、28安打、25得点はいずれも球団新記録。「2番・DH」で出場した大谷翔平投手(28)も爆発した打線の流れに乗って1安打1打点で、今季60打点で両リーグトップタイに返り咲いた。

 標高1600メートルに位置し、打球が飛びやすい敵地クアーズ・フィールドは「打者天国」と呼ばれるが、天使たちが何度も上空を舞い続けた。合図は3回、主砲の一振りだった。先頭トラウトがアンダーソンから中越え17号ソロを放つと、続くドゥルーリー、タイスがいずれも初球を3者3球連続の本塁打。本塁打を祝う兜(かぶと)が、ベンチで大忙しに揺れまくった。

 その後モニアクの7号2ランも加わり、この回4本塁打。打者16人の猛攻で1イニング13得点は26年ぶり3度目の球団タイ記録。続く4回も打者一巡と手を緩めず、4回までに23得点以上は1922年のカブス(25得点)以来、101年ぶり。ドジャースとのフリーウエー・シリーズは2試合連続零敗など、3連敗中は湿りきっていた打線は、いずれも球団新記録の28安打、25得点と一気に息を吹き返した。

 大谷以外は先発全員マルチ安打という流れに大谷も乗った。6―0の3回2死一、三塁でチェンジアップを巧みに拾い右前適時打。両リーグ単独トップの25本塁打に加え、60打点で両リーグトップタイに返り咲いた。

 首脳陣のカンフル剤が効いた。前夜にメッツからトレードで獲得したエスコバルを「7番・三塁」で即スタメン起用し、2安打1打点。4月にマイナー降格させた生え抜きのフレッチャーを再昇格させると、2回の先制2点打を含む4安打5打点と大暴れした。1900年以降の大リーグ記録である07年レンジャーズの30得点にこそ及ばなかったが、先発全員安打と打点。フィル・ネビン監督は「みんながストライクゾーンに来た球を積極的に打った」と目を細めた。

 2連敗のアストロズを抜いて地区2位、ワイルドカード圏内の3位へも再浮上した。14年以来9年ぶりのポストシーズン進出へ、ナ・リーグ西地区最下位のロ軍相手に、これ以上後れは取れないという正念場。打者天国で目覚めた天使たちはチーム一丸で戦う。(デンバー・笹田 幸嗣通信員)

 【記録アラカルト】

 ☆28安打、25得点 いずれも球団新記録。安打は過去2度の26安打を更新。得点は79年8月25日のブルージェイズ戦の24得点を上回った。1900年以降の近代野球では、大リーグ記録は9イニング制で92年のブルワーズなどの31安打、延長戦では32年インディアンスの33安打(延長18回)。得点は07年レンジャーズの30得点。

 ☆24点差勝利 球団新記録で、1900年以降では07年8月22日のレンジャーズ(○30―3●オリオールズ)、50年6月8日のレッドソックス(○29―4●ブラウンズ)に次いで、3位タイの得点差。

 ☆1イニング13得点 97年5月12日のホワイトソックス戦以来、3度目の球団タイ記録。この回の1イニング4本塁打も00年5月26日のロイヤルズ戦以来の球団タイ記録。3者連発は今年4月23日のロイヤルズ戦でのウォード、トラウト、大谷以来だが、3球連続本塁打は記録の残る90年以降では球団で初めて。

 ≪次回登板28日Wソックス戦≫大谷の次回登板は27日(日本時間28日午前10時38分開始)の本拠地でのホワイトソックス戦に決まった。球団が発表した。前回21日のドジャース戦は7回5安打1失点、12三振と好投しながら援護なく3敗目。中5日での登板で7勝目を狙う。ホ軍とは過去2度対戦し、1勝0敗、防御率0.87。

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