【大谷翔平と一問一答】7回1失点の投球内容に「投げ心地がダントツでよかった」「真っすぐを多めに」

[ 2023年6月22日 15:27 ]

インターリーグ   エンゼルス0―2ドジャース ( 2023年6月21日    アナハイム )

<エンゼルス・ドジャース>力投する大谷(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が21日(日本時間22日)、本拠地アナハイムでのドジャース戦に「2番・投手兼DH」の二刀流で今季15度目の先発登板。7回101球を投げて5安打1失点、12奪三振の力投を見せたが、打線の援護なく3敗目を喫した。打っては3打数無安打1四球だった。チームは0―2で敗れて、対ド軍連戦は2試合連続で零敗に終わった。

 投げては、3回まで1安打6奪三振とほぼい完璧な投球を見せたが、回、先頭のフリーマンに真ん中に入ったスライダーを中越え本塁打されて先制点を献上。その後は、三塁を踏ませず、7回までに12三振を奪い、5安打1失点で降板した。打っては、ブルペンデーで毎打席ごとに変わるドジャース投手陣の前に3打数無安打1四球。通算の打撃成績は、74試合で284打数83安打、24本塁打、58打点、打率・292、10盗塁、投手成績は15試合で6勝3敗、防御率3・13となった。

 試合後の大谷の一問一答は以下の通り。

 ――最近2登板はシーズン序盤くらいの状態に戻っているように見えるが、どうか

 「前回よりきょうの方がよかったですね、投げ心地は。きょうの方がダントツでよかったかなと思います」

 ――打撃面で、相手はブルペンデーだったが、毎打席対戦する投手が違う難しさはあったか

 「そうですね。そこはデータも見ながら、今回がもちろん初めてのことではないので、対応はしたかったですけど、なかなかチャンスをものにできなかったかなと思います」

 ――きょうの投球は直球、カットが多めに見えた。スイーパーが減っているようにも見えた。そこについて何かあるか

 「ゲームプランであったりとか、そのバッター個人個人の傾向であったりとかによって多少変わってきますけど、投げ心地がよかったので、真っすぐを多めに投げたという感じですかね」

 ――ここ2試合いい投球で、その前の1カ月間は悪い時期が続いたのはもう乗り越えたという感じか

 「これを継続できれば、もちろんいいと思いますし、それをするのが、また難しいことなので、きょうの感覚をしっかりとまた中何日か空きますけど、練習で確かめながら次回登板につなげたいなと思います」

 ――前回はイニング間で、登板の間でメカニックを微調整していると話していたが、しっくり来るものは何か見つかったか

 「きょうはすごくよかったですね。ブルペンからよかったですし、それを試合の中でも継続できていたので、そういう感覚を、言葉では難しいですけど、今も言いましたけど、継続するのが難しいかと思います」

 ――フリーマンに打たれたのは、狙った所か

 「もうちょっと低めに投げたかったですかね。ストライクじゃなくても、空振りを取るボール球みたいな感じで投げたかったんですけど、浮いたらやっぱり打たれるなっていう。いいバッターはもちろんそうですし、あれは自分のミスかなと思います」

 ――投打2つやる時間的な難しさもあると思うが

 「肉体的なことよりかは、切り替えだったりとか、きょうバッティングはよくなかったですし、そういうメンタル的な部分が難しいなと思う部分はたくさんあるかなと思います」

 ――故障者が続いているが、自分がなんとかしないと、という気持ちになるのか

 「出ている選手はもちろん、みんな頑張ってますし、ジオもそうですし、レンドン選手もそうですけど、ケガをしている選手が1番悔しいと思うので、その分しっかりと出ている選手が、オフェンスで中軸を打っている選手がやっぱり打たないとなかなか得点にならないと思うので、そういう意味でもきょうはよくなかったなと思います」

 ――ドジャースは初対戦。相手打線から感じたことは

 「強いチームはどこもそうですけど、ゲームプランを立てて、全員で同じ目的意識をもって来るなというのは、アストロズもそうですし、ヤンキースもそうですけど、強いチームはそういう傾向が強いかなとは思います」

 ――具体的にどういうところで感じたか

 「具体的に何っていう、これ1つということではなくて、カウントによって捨てる球種を持っていたりとか、それを全員で共有して打線の流れの中で、きょうはたまたまこっち側に流れというかテンポが来ましたけど、いつ逆サイドに行ってもおかしくないオフェンスの仕方をしてるかなと思います」

 ――高校時代にドジャースから熱心にスカウトされたが、相手として特別な思いは?

 「ドジャースだけじゃなくて、もちろん僕がこっちに来るってなった時に熱心に誘いをもらった球団にはもちろん感謝してますし、ただ投げる、打つに限って言えば、相手は相手で変わらないので、誰が相手でも自分がやるべきことをしっかりやりたいなと思います」

 ――ドジャースファンの間では来年来てくれるんじゃないかと期待している。そういう話は入ってきてるか

 「シーズンはシーズンで集中したいなと思ってるので代理人に任せてますし、自分自身はシーズンに集中したいなと思ってます」

 ――投げ心地がよくて、直球を増やしたとのことだが、投げ心地とはどこからくるもの

 「セットの段階で、例えば2ストライク追い込んだ後に、これで三振を取れるようなイメージが湧きやすかったり、それは打席でも同じですけど、指のかかりがよかったりとか、変化の仕方が自分の思った通り、ローケーションも含めて投げられる傾向が多いのは、それはいい動きの方が強いと思うので、セットの段階できょうはよかったと思いますね。狙っていた所にいきそうな雰囲気はあったかなと思います」

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