「完投いきたかった」阪神・才木 交流戦史上4人目の防御率0・00も…5回102球で降板、満足感半減

[ 2023年6月19日 05:15 ]

交流戦   阪神0―9ソフトバンク ( 2023年6月18日    甲子園 )

<神・ソ>4回、甲斐から空振り三振を奪った才木(撮影・成瀬 徹)
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 阪神・才木は史上4人目の交流戦防御率0・00を達成しても、無念の5回降板に満足感が半減した。18年に4試合あった自己ワーストに並ぶ4四球を与えるなど球数がかさみ、102球を数えたことで5回の打席で代打を送られた。

 「点を取られていないのはいいことだと思いますけど、中継ぎをずっと使ってきて、やっぱり疲れていると思う。7回とか8回、いけるんだったら完投はいきたかった」

 序盤から制球に苦しみ、再三にわたって走者を背負った。「今日はフォームが、自分の中でコントロールできる範囲外のところに(問題が)あった」。結果が四球になったケースを含めてフルカウントは7度を数えた。生命線の直球が安定せず、フォークなど変化球を有効的に織り交ぜ、何とか本塁だけは踏ませなかった。

 「梅野さんがうまく変化球とか配球してくれたおかげで、ピンチでもゼロで抑えることができた。フォークがうまく決まってくれたのと、真っすぐで、まだファウルが取れていたのはよかったかな」

 17日まで3連投だった岩崎はベンチ入りしても実質は休養日。前日に「才木に頑張ってもらうわ」と“計算”していた岡田監督は「もう、いっぱいいっぱいと言いよった、自分で。あと1回と思ったけど、もう余力がなかったよ」と明かした。大器としての期待に他ならない。本人も分かっている。「交流戦明けからしっかりイニング稼げるように」。収穫と課題を胸にリーグ戦再開を見据えた。(阪井 日向)

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