リーグ戦再開へ、巨人巻き返しのカギは「開幕投手」が握る 助っ人のフル回転に期待

[ 2023年6月19日 08:00 ]

ピンチを切り抜け、気合いの雄叫びをあげるビーディ(撮影・西川祐介)
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 交流戦を11勝7敗で終えた巨人。9年ぶりの交流戦優勝はならなかったが、借金1から貯金3と巻き返し、23日からのリーグ戦再開に向かうことになった。原監督は「だいぶ交流戦中に戦力というか、形が少しできつつある」と手応えを感じた18試合になった。

 今後の戦いに向け、救援陣に厚みが出たことは収穫の一つと言えるだろう。中でも、新外国人・ビーディがキーマンになる可能性がある。開幕投手を務めた右腕は、5試合に先発し0勝4敗となかなか結果が出せずに、2軍落ち。12球団の開幕投手で唯一、勝ち星がついていない中、交流戦中の6月9日に中継ぎとして1軍に昇格すると、5試合に登板し無失点の好投を見せた。「勝っている試合の8回で投げるのは重みが違うので、ストライクゾーンで投げて攻めていくというのは意識している」と短いイニングではストライク先行の投球を続けている。

 今季は開幕から守護神・大勢につなぐ終盤の勝ちパターンの構築が、チームの課題になっていた。ビーディが加わり中川、三上、鈴木康、菊地、高梨ら、それぞれタイプの異なる救援陣が、相手打者の並びによって日替わりで終盤のマウンドに上がっている。助っ人右腕は「ブルペンの顔ぶれを見て、いいブルペンだと思う。そうしたブルペンに加わるのは光栄だし、みんなとブルペンの仲間でチームに貢献したいという気持ち」と決意を新たにしている。

 残りは78試合。交流戦中に打線が上向きになり、ブルペンが整備され始めただけに、巻き返しへの勢いが出てきた。配置転換となった新外国人が、どこまで結果を残せるか、注目している。(記者コラム・川島 毅洋)

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