石橋貴明も納得 掛布雅之氏、ヤクルト・村上の不振は「すっごく体に力が入ってる」助言するなら「見極め」

[ 2023年6月18日 11:03 ]

石橋貴明

 お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(61)が、18日のTBSラジオ「Paravi presents 石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)に出演。阪神OBの掛布雅之氏を招いてヤクルト・村上宗隆内野手(23)を分析した。

 ヤクルトは17日のオリックス戦で5連敗を喫するなど、23勝38敗2分け、借金15と苦しんでいる。チームの不調の要因について掛布氏は「やっぱり4番があそこまで開幕から状態が上がってこないと厳しいでしょ」と村上の不振と断言。「すっごく体に力が入ってると思います。構えている時から、打ちたい打ちたいという。すっごくバットが前に出てこないですよね。去年の良い時の村上くんはバットが体の前をスーっと走ったんですけど、今は腕にすごく力が入っているから体の前をバットが通過する感じがないんですよね。体と一緒にバットが出てくる感じ。だから全部差し込まれるんですよ」と技術的要因を分析した。

 石橋が「もし、掛布打撃コーチが一言かけてあげるとすれば」と復調へどんな助言をするか尋ねると、掛布氏は「これはもうボールの見極めしかないですよね。野球で一番難しいのはボールの見極めですから」とキッパリ。「甘いゾーンを打っていれば、そんなに打撃は崩れる事はありませんから。打てない時は打ちたい、打ちたいってボールを追っかけるんですね。“はい、いらっしゃい”って時はいいんですよ」と続けた。

 そして「投手に対してボールを追っかけ出すと、ストレートがすごく速く見えるんですよね。軸を動かされるので。自分の軸が動かなくてボール球を見送っていると、ストレートの距離も取れるので、そんなにストレートも速く感じないので、軸を前後に揺さぶられたり、左右に揺さぶられたりすることで目がボールに近づいたり離れたりするんです。それでボールが速く見えたり距離がありすぎてタイミングが合わなくなったりするのは軸をぶらされるんです。今の村上くんは軸がぶれてる。自分から崩してるんだと思いますね」と分析を続けた。

 それでも昨年の3冠王だけに「(復調は)あると思います。もう、そろそろ上がってくると思います」と調子が上がってくるのではと予想。不振とされながらも「ホームランも10本(17日時点で11本)打ってるわけじゃないですか。これがもしですよ、打率が全然上がらなくても岡本くんの(本数を)追い抜くホームランがどこかであった時に一気に変わりますよ」と期待。「ホームランと打点は減りませんから。これがね、自信に変わっていくんです」と語ると、石橋も思わず「なるほどね」とうなずいた。

 掛布氏は「4番として打点もそこそこあるし、ホームランもそこそこ打ってる。それが救いですよね。何かきっかけあれば、スっと変わる可能性はあると思います」と巻き返しに期待を寄せた。

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