阪神・島本 勝ち運持ってる!デビューから124試合無敗 「あれから歓声を」快投続けられる思い出が

[ 2023年6月17日 06:30 ]

交流戦   阪神4-1ソフトバンク ( 2023年6月16日    甲子園 )

<神・ソ>原口(左)、佐藤輝(右)に腕を掲げられて笑顔の島本(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 負けない男は勝ち運も持っている。阪神・島本が4年ぶりに自己最長に並ぶ2イニングを零封。5月下旬の初昇格から4度の登板で2勝目を手にした。

 「同点だったので絶対に抑えよう、と。いい結果になって良かった」

 左打者7人が並んだソフトバンク打線。ミエセスに代わる5番の打順に投入された意味を分かっていた。1番・中村晃から始まった5回は近藤を見逃し三振に退けるなど3人斬り。6回も先頭の柳田を二ゴロに打ち取り、唯一の安打で背負った2死一塁は梅野の二盗阻止で助けられた。対戦した左打者5人のうち4人を封じ、「左は絶対に抑える気持ちでやってる」とうなずいた。

 プロ野球歴代4位につける「デビューからの無敗」を124試合に伸ばし、勝利の女神も振り向かせた。6回に自らの代打で登場した原口が決勝打。5月24日のヤクルト戦でも1回零封の直後の9回に逆転劇が生まれ、1392日ぶりの白星を手にしていた。

 殊勲の壇上では「リハビリを頑張ってきて良かった」と笑顔を浮かべた。今でも忘れないのは22年5月29日のウエスタン・リーグの中日戦。20年11月の左肘手術から705日ぶりの復帰登板を甲子園で迎え、名前がコールされた瞬間の歓声は想像以上だったという。

 「あれから歓声を凄く意識するようになったんです。ケガする前までは集中して耳に入ってこなかったんですけど、ファンの人の声を感じながら投げられてる。やっぱりマウンドで投げるのっていいな、幸せだなって余計に思います」。あの日からずっと背中を押してくれる“声”がこの夜も耳に入ってきた。(遠藤 礼)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月17日のニュース