江本孟紀氏 阪神電撃退団の舞台裏を明かす「突発的に見えてますけど、その前から根は深かった」

[ 2023年6月17日 22:27 ]

江本孟紀氏
Photo By スポニチ

 野球評論家の江本孟紀氏(75)が17日放送のBS日テレ「おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!」(土曜後9・00)に出演。阪神電撃退団の舞台裏を明かした。

 先発した1981年8月26日のヤクルト戦(甲子園)の8回途中に交代を命じられると、ロッカーへの通路で記者を前に「ベンチがアホやから野球がでけへんわ!」と発言。この“暴言”が世間をにぎわせたことから江本は発言を謝罪し、同年限りでの引退を表明した。

 江本氏は「突発的に見えてますけど、その前から根は深かったんですよ」と笑って回顧。「結局ベンチはアホなんすよ。でもアホじゃ困るんですよ。選手は監督のひと言で自分の生活を奪われたり、与えてくれたりして責任ある立場。こっちは生活かかってるんですよ」と説明した。

 その試合は4―2とリードしていた8回2死二、三塁でベンチの指示を待ったが、動かなかったという。「その時の指示があいまいだったんですよ。何でこの人たちは指示しないんだろう?と思っていた」と語り、結果的にその回に同点に追いつかれて勝ち星が消えてしまった。

 元からそういうあいまいな指示を受ける事も多かったようだが、リップサービス的な意味も含めて「ベンチアホやろ?」と発言。すると翌日のスポーツ紙を見た球団スタッフから呼び出しがあり、話し合いをする中で「10日ぐらい休もうか」という提案があった。しかし江本氏は「10日休んだらもう投げられへん。ほな辞めましょか」と電撃引退することになったという。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月17日のニュース