阪神・近本 待望22打席ぶり安打 「甘い球が来たらいこうと」2球目捉え苦境打破 今季8本目三塁打も

[ 2023年6月15日 05:15 ]

交流戦   阪神8―3オリックス ( 2023年6月14日    甲子園 )

<神・オ>4回、ノイジーの2点適時二塁打で生還した中野(51)を笑顔で迎える近本(中央) (撮影・後藤 大輝)
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 “最初の一振り”で苦境を打破した。阪神・近本が初回の第1打席に22打席ぶりの安打となる左前打。曽谷の2球目の直球をファーストスイングで捉えた。

 「難しいピッチャーだと。真っすぐはシュート成分があって、詰まるっていうのが一つある。甘い球が来たらいこうと思って空振りになるか、ファウルになるのか、詰まるのか見てたらあっちに飛んでいったって感じ」

 初顔合わせの新人左腕を分析した上で「どうなるか」と“実験的”に挑んだ姿勢が好結果を生んだ。「メンタルの状態も良くなかった」。試合前の時点で4試合、21打席連続無安打。不振の期間は「打てるボールがないから打てなかった」と自身に言い聞かせて過ごしていたほどだ。

 トンネルを抜けると、4回2死二塁では右中間へリーグトップを快走する今季8本目の三塁打。両翼の前進守備を把握し「打球を上げよう」と狙い通りの飛球で追加点を叩き出した。得点圏打率も・420に上昇して再びリーグトップに返り咲いた。長打もマルチ安打も8試合ぶり。快打の感触を思い出したリードオフマンが、再浮上のきっかけをつかんだ。(遠藤 礼)

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2023年6月15日のニュース