佐々木朗 志願の続投で7回2失点10K、5勝目 自己最速タイ165キロも「そんなに調子良くなかった」

[ 2023年6月11日 17:43 ]

交流戦   ロッテ6ー5広島 ( 2023年6月11日    ZOZOマリン )

<ロ・広>ロッテ先発の佐々木朗(撮影・島崎忠彦)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(21)が11日、広島戦(ZOZOマリン)に先発し、7回5安打2失点10奪三振で今季5勝目を挙げた。投球数109球はプロ入り最多。ロッテは広島を6-5で下し、2連勝した。

 初回、第1球は159キロ。西川を1球で二邪飛に仕留めた。続く野間を空振り三振。秋山に対しては最速161キロを投げ込み、二ゴロに仕留めて三者凡退で立ち上がった。

 2回はさらにギアアップ。松山を空振り三振、坂倉を遊ゴロに仕留め、6番・田中に対しては163キロを2球投げ込んで空振り三振。3回に山口の満塁弾が飛び出し援護を受けると、4回も完全投球で無失点を続けた。

 5回、先頭の松山に内野安打を許し、1死から四球を出して一、二塁とピンチ。後続の韮沢を空振り三振に仕留めたが、デビッドソンに中前打されて満塁とピンチを広げた。羽月に対し、自身2度目となる公式戦自己最速タイ、日本選手最速タイ、日本球界最速タイとなる165キロを投げ込み、場内からは歓声とどよめきが起きた。

 しかしファウルで粘られて左前2点適時打を許し、今季本拠地初失点を喫した。それでも後続の西川を右飛に仕留めて追加点を許さなかった。本拠地の無失点は29イニングでストップした。

 それでも直後の攻撃では、角中が適時二塁打で2点を加点。佐々木朗は6、7回と走者を背負いながらも無失点で切り抜けた。

 救援陣は8回から登板した坂本が2点差に迫られたが、ベルドモが後続を断った。9回に登板した守護神・益田は1点差に迫られながらもリードを守り切った。

 試合後、ヒーローインタビューに立った佐々木は満員御礼の球場に「雨予報だったので(お客さんが)来ないかなと思ってましたが満員になって良かった」と感謝。「山口さんが序盤に満塁ホームラン打ってくれたので思い切って投げることができた」と感謝した。

 7回は「自分で点差縮めてしまったので、なんとか長いイニング投げて後ろに続けたいと思いました」と志願しての続投だったことを明かした。165キロをマークしたが「今日そんなに調子良くなかったので…どうすかねえ?」と苦笑。まだまだスピードは出るか?と聞かれ「そういうわけでもないので…」とはにかんでいた。

 ▼ロッテ・山口(3回に先制弾。自身初の満塁本塁打) (中村)奨吾さんがなんとかしてくれると思ってたけれど、四球になって腹くくっていきました。ちょっと詰まったので入るかどうかわからなかったけれど、緊張した分、最高でした。

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