菊池雄星 千賀との先発対決に「当たり前のことじゃない。ありがたい」勝敗付かずも5回2失点好投

[ 2023年6月5日 07:11 ]

ブルージェイズの菊池(AP)
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 ブルージェイズの菊池雄星投手(31)とメッツ・千賀滉大投手が4日(日本時間5日)の対戦でともに先発した。2019年8月27日に当時、マリナーズだった菊池とヤンキース・田中が対戦して以来、4年ぶり17度目となる日本人投手の先発対決となったが、両者、白星を得ることなく終わった。

 好内容の投球をしたのは菊池だった。5回を投げて4安打2失点(自責点2)。3、5回にともにファムにソロ本塁打を許し、メジャー最多タイの19被本塁打とはなったものの、傷口は広げず。毎回の8三振を奪う力投を続けた。千賀が3回途中4失点で降板したのに対し、菊池は5回を投げ切り、メジャー自己最多となる7勝目の権利を持ってマウンドを降りた。その後、リリーフ投手が打たれて菊池の勝利は消えたものの、ブルージェイズは7回に再度勝ち越し、6-4で勝ってメッツに3連勝。先発投手として貢献を果たした菊池の防御率は4.40となっている。

 試合後、菊池との一問一答は以下の通り。

 ――変化球が有効だった
 「カウントも取れたし、三振も取れた。少しこの(登板間の)4日間で(ボールの動き)を工夫してそれがいい方向に出たかな」

 ――今季、コントロールは安定している。
 「シーズン最初は良くて、最近ちょっと曲がり方も変わってきたりとかで、この3、4試合は良くなかった。そこも修正できたから今日は良かったんじゃないかな」

 ――5回で降板。球数的にはまだいけそうだったが、チームの判断か。
 「そうですね。もちろん行きたい気持ちはありましたけど、やはり2アウトからのファムのホームランっていうのが大きかったかなと思います。個人的にはもちろん、行きたい気持ちはありました」

 ――千賀投手とメジャーで投げ合った。
 「ダッグアウトから見る景色がなんか、よくこんな感じで日本でやっていたなあって、すごく懐かしく思いました。個人的にはすごく楽しめたと思います。昨日も言いましたけど、お互いいつメジャー行けるのかとか、行くのかって話をよくしていたので、こうやってメジャーの舞台で投げられて、すごく楽しかったです。150人しかいない先発の中で、僕らも回ってるわけですから、それは当たり前のことじゃない、ありがたいなと思いながら投げました」

 ――19年以来の日本人投手との投げ合いは普段と違ったか。
 「少し楽しめる余裕というか、プレッシャーというよりは、楽しみだなという準備の仕方ができたと思いますので、そこらへんは5年間やってきて、ゆとりが出てきたところもあるかもしれないですね」

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2023年6月5日のニュース