2奪三振!帰ってきた150キロ!広島・栗林 侍・栗山監督の言葉胸に1軍マウンドへ「感謝しかない」

[ 2023年6月3日 05:02 ]

交流戦   広島1-5ソフトバンク ( 2023年6月2日    マツダ )

7回に登板した栗林は無失点に抑え矢野(右)とタッチしてベンチに戻る (撮影・奥 調)
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 広島・栗林が34日ぶりに1軍のマウンドに戻ってきた。出番は定位置の9回ではなかった。復帰戦は2点劣勢の7回。それでも本拠地は観客のどよめきと、大歓声に包まれた。

 「ゼロで抑えられて良かった。拍手の大きさも感じたし、1個アウトを取るごとに盛り上がりというか声援を感じて力になった」

 先頭の川瀬をフォークで遊ゴロに抑えると、続く代打のリチャードをカーブで空振り三振。中村晃には左前打を許しながらも、最後は代打・柳町をカットボールで空振り三振に仕留めた。右内転筋筋挫傷で5月1日に戦列を離れていた3年目右腕は4月29日の巨人戦(東京ドーム)以来の登板で1回1安打無失点の好投。チームは2連敗で交流戦は単独最下位となった。それでも頼れる26歳の復帰は心強い。最速150キロを計測するなど、2奪三振の内容に新井監督も「いい再スタートが切れたんじゃないか」と胸をなで下ろした。

 侍ジャパン・栗山監督の退任会見の日に復活をアピールした。3月の第5回WBCでは救援陣の中心として期待されながらも腰の張りで1次ラウンドで一度も登板せずに離脱。「栗山さんの言葉で“もう一回頑張ろう”という気持ちになった。感謝しかない」。“恩人”の言葉も力に変え、コイの守護神が再発進を切った。 (長谷川 凡記)

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2023年6月3日のニュース