阪神・井上が「泣きたい」と嘆いた忘れられない日 もがき続けた昨春があるからこそ、今がある

[ 2023年4月28日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神15ー0巨人 ( 2023年4月27日    甲子園 )

<神・巨> ファンの声援にこたえる井上(撮影・大森 寛明)
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 【記者フリートーク】昨年4月、2軍遠征先の広島・福山で聞いた阪神・井上の“嘆き”が忘れられない。一昨年、ウエスタン・リーグで17試合連続安打と好調を維持し、昇格も間近と思われた21年8月20日のソフトバンク戦で右脛骨(けいこつ)骨折。冬までリハビリに費やさざるを得なくなった結果、打撃フォームを固めることができずに22年シーズンが開幕し、2軍でも絶不調に陥った。

 「ケガをして(フォームが)崩れているので、試したいことを試しても、戻れる場所(フォーム)がない。(21年の)一番良かったときに戻るために、どれを試したらいいのか…。戻りたいんですけど、戻れない。泣きたいぐらいです…」

 助っ人のマルテに助言を乞い、ノーステップ打法に取り組んだ時期もあった。目先の結果だけでなく、内容ある打撃を求めてもがき続けた昨春があるからこそ、今の井上がある。(阪神担当・阪井 日向)

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