佐々岡真司氏 心配なアクシデント それ以前に、本来の姿ではなかった広島・大瀬良

[ 2023年4月27日 06:55 ]

セ・リーグ   広島3―6中日 ( 2023年4月26日    マツダ )

<広・中>3回に2点を先制されベンチに戻る大瀬良(撮影・奥 調)
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 【佐々岡真司 視点】大瀬良は4回を投げ終えると、すぐにベンチ裏に下がった。アレッと思ったら、そのまま交代。聞けば、左太腿裏の違和感だという。ただ発症したのが4回だとしたら、投球そのものにアクシデントは影響していなかったことになる。

 はっきり言って、今季のいい状態の時とはイメージが違った。三振を奪ったにしてもスライダーは抜けることが多く、真っすぐやカットボールも思ったところに投げられていない印象だった。

 これまで経験したことがない、リフレッシュ目的の抹消明け。10日間でしっかり走り込み、体をつくり直したと聞く。投手心理で言えば、しかし、これだけの時間をもらうと、好投しないといけないと逆にプレッシャーにはなる。加えてスライド先発でもあった。

 この日の投球内容がどうであったのか、本人が一番よく分かっている。今季の大瀬良は昨季とは違う姿を見せているだけに、投球を修正すること自体は問題ないはずだ。気がかりなのは左太腿裏の状態。大事に至らないことを祈るばかりだ。(スポニチ本紙評論家)

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2023年4月27日のニュース