大阪桐蔭エースの元女房役、報徳学園・林が宣言「持ち味である内角直球を一球で仕留めたい」

[ 2023年3月31日 04:30 ]

桜咲くグラウンドで打撃練習する報徳学園・林(撮影・河合 洋介)
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 第95回選抜高校野球大会は30日、今大会唯一の休養日を迎え、きょう31日の準決勝に臨む4校が各グラウンドで練習に励んだ。優勝した2002年以来21年ぶりの決勝進出を目指す報徳学園(兵庫)は、兵庫県西宮市内の同校で調整。昨秋の近畿大会決勝で3安打零封負けを喫した大阪桐蔭(大阪)・前田悠伍投手(3年)の攻略に備えた。

 報徳学園には、相手エースの前田に特別な思いを抱く選手がいる。背番号4の林純司(3年)は、中学時代に所属した湖北ボーイズ(滋賀)で前田の女房役を務めていた。その元相方を攻略して決勝に進出すると誓った。

 「前田の持ち味である内角の直球を一球で仕留めたいです」

 大阪桐蔭とは昨秋の近畿大会決勝戦で対戦。前田に3安打零封負けと歯が立たず、林自身も3打数無安打に終わった。「冬は大阪桐蔭を意識してやってきました。やっとやり返せる」。素振りでは前田の球を思い描いて対策してきた。「攻め方は一緒。次に何を投げたいか、今でも分かる」と狙い球を絞って勝負に挑む。今大会はここまで全3試合に出場して打率・600、1本塁打を誇っており、期待は十分だ。

 2人は高校進学前に「甲子園の決勝で会おうな」と約束した。「決勝ではなかったけれど、近畿大会の借りがある。チャレンジャーの精神で臨みます」。昨春から選抜33イニング連続奪三振中と無双状態の前田を止め、大阪桐蔭の選抜連覇も阻止する。 (河合 洋介)

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2023年3月31日のニュース