第1回WBC優勝監督・王貞治氏 世界一奪回のポイントは「投手陣がカギ。守備でミスが出ないように」

[ 2023年2月26日 13:29 ]

<侍ジャパン宮崎合宿>王貞治会長(左)と言葉をかわす栗山監督(撮影・平嶋 理子)
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 ソフトバンク・王貞治会長兼特別チームアドバイザー、3月の「第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」で世界一奪還を目指す野球日本代表「侍ジャパン」にエールを送った。

 06年の第1回WBC優勝監督でもある王会長は、25日のソフトバンクとの壮行試合を視察。栗山英樹監督らを激励した。

 ダルビッシュについて「とにかく体が大きい。改めてびっくりさせられた。彼がいち早くWBCの日本代表に参加してくれると言ってくれたのは心強いですよね。そういう彼の強い思いを、日本の選手にも伝わって。必ず良い結果を出してくれると思っている」と期待を寄せた。

 25日の壮行試合は「まだまだ試合形式に慣れていない部分もありましたから、中身としては選手たちは不満だったと思いますけど、試合やっていくうちに上がっていくでしょう。3月9日からっていうのは決まってますから、経験の豊富な選手たちですから十分その日に合わせて調子を上げてくれると思います」とした。

 「とにかく栗山監督も、そうそうたるメンバーだから。いろいろ普段、自分がユニホーム着てた時とは勝手が違うかもだけど、選手が一番理解してますよ、自分たちの今の立場を。監督は気分よくグラウンドに出してくれればそれでいいんじゃないですかね」と語った。

 自身も経験しているWBCの戦い方について「(今回が)5回目ですからね。WBCがどんな大会かというのはわかってると思うんですけど。ただ、日の丸を背負って戦うと、過去を見ても、おととしのオリンピックもそうだったけどものすごく意外なパワーがつくんですよね。日本の人は日の丸を背負った時っていうのは、すごくいいプレーをしてくれたっていう僕の印象でもある。今度もそうそうたるメンバーが出てるんですけど、そのメンバーたちも強豪のアメリカやドミニカと戦うわけです。日本の良さ、良い点、スモールベースボールとかそういうふうに言われましたけど…短期決戦ですから、とにかく投手が前面に出るとは思いますが、必ずや我々の期待に応えてくれると思っている」とした。

 さらに、世界一奪還のポイントを聞かれ「短期決戦の場合は投手陣が鍵を握る。守備でミスが出ないように。そうすれば、みんな実力者の集まりですから。普段通りにやってくれればいいと思います」とエールを送った。

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2023年2月26日のニュース