巨人ドラ1・浅野が“プロ初安打” 前日2の0反省 試合前の早い準備で「いつも通りの挑み方ができた」

[ 2023年2月13日 05:30 ]

紅白戦   紅組5-2白組 ( 2023年2月11日    サンマリン宮崎 )

4回、浅野は左前打を放ちガッツポーズ(撮影・西川祐介)
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 同じ失敗はしなかった。試合開始25分前の午前11時35分。巨人のドラフト1位・浅野(高松商)は三塁ベンチ前で一人、素振りをしていた。「昨日の試合が終わって準備ができてないなと。新人で何も分からない状態で余裕もない。先輩と同じようにやっているのでは自分は(プロ野球に)ついていけないと思った」。反省が紅白戦での“プロ初安打”につながった。

 2回の第1打席。戸郷の初球、148キロ直球をフルスイング。捕邪飛だったが、真上に高々と上がった打球に「日本を代表するピッチャーに力負けすることなく振れた」と手応えを感じた。良いイメージで迎えた4回の第2打席。菊地に対し、1ボールから球団スピードガンで147キロを計測した内角直球を左前へ運んだ。「完璧ではなかったんですけど、しっかり振れた」。一塁でガッツポーズを見せ「先輩方が一緒に喜んでくれたのでうれしかった」と笑った。

 2日連続の紅白戦。前日に続き試合開始は正午だった。「8番・中堅」で2戦連続先発出場。前日の2打数無安打は、試合前に原因があった。経験のある先輩たちはそれぞれの時間を過ごしていたが、ルーキーは戸惑った。見よう見まねでベンチに姿を現したのは試合開始10分前。「急に試合が始まった感じ」と立ち遅れた。この日は「準備を早くして、いつも通りの試合の挑み方ができた」。さらに前夜、昨夏の甲子園で本塁打を放った動画を見返して左肩の角度を修正するなど、対応力の高さも見せた。

 「見事ですよ。今日は枕を高くして眠れるんじゃないでしょうかね」と原監督。今後も2軍でじっくり育てる方針に変わりないが「何て言ったってウチのドラフト1位。1本ぐらいのヒットでそんな驚く必要はない」と独特の表現で期待を込めた。(小野寺 大)

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2023年2月13日のニュース