阪神“23年型オーダー”初回いきなり機能 近本打って走って→大山還した先制打

[ 2023年2月13日 05:45 ]

紅白戦   紅組6-3白組 ( 2023年2月12日    宜野座 )

紅白戦の初回、大山は左前適時打を放つ(撮影・後藤 大輝) 
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 阪神の「23年型オーダー」がいきなり機能した。主力が上位を固めた白組が初回、キャンプインから抜群の仕上がりを見せていた西純を攻略。先頭の近本が右前打と二盗で好機を演出し、2死二塁から4番・大山が貫禄の左前先制打を放った。役割を果たした主砲は、うなずきつつ前を向いた。

 「一打席一打席を無駄にしないように、テーマを持ってやっています。シーズンでそういうの(初回のような攻撃)が増やせるように頑張りたいです」

 2軍も含めて戦力をシャッフルした紅白戦のはずが、明らかに白組優位のチーム分け。特に1番・近本から5番・佐藤輝までは今季のベースとなる打線が組まれた。岡田監督の発案かと思いきや、実は一番ビックリしたのは指揮官自身だった。

 「俺も今日の朝見てビックリしたわ(笑い)。もうちょっと均等にやったらええけど。飯の時に“これ白と紅(あか)と力的にえらい違うんちゃうか”って」

 コーチ陣が決めたオーダーだったが、本番での戦い方が見える並び。6番以降は「まだ決まらんポジションがあるから」と流動的ながら、上位は左の近本、中野の後に右のノイジー、大山と続く形が濃厚だ。「大山を4番にしたら、それほど苦にならんわな」と昨季苦手とした相手左腕への対応も考慮済み。思わぬ形で一部お披露目になった「アレ打線」を、開幕までに完成させる。(山添 晴治)

 ▼阪神近本(初回先頭で右前打)よく対応できたと思います。(盗塁は)スタートもあまり良くなかったし、スピードもどうかな。送球がちょっと浮いたのもあった。

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