阪神・佐藤輝、本領14発 ポイント修正効果で初日0発から激変 岡田監督「ひと安心したわ」

[ 2023年2月3日 05:15 ]

笑顔を見せる阪神・佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 一夜で激変した。阪神・佐藤輝が屋外フリー打撃で81スイングし、14本の柵越えを放った。最終スイングでは右中間へ推定飛距離130メートルの特大弾をぶち込むなど、特打を除けば柵越えがなかったキャンプ初日と“弾違い”の出来。見守った岡田監督からも「(本来の)姿らしきものを見たな、今日は。ちょっとひと安心したわ。そら変わらんとな。今までの、あのままじゃいかんよ」と安堵(あんど)の言葉を引き出した。

 「昨日(1日)よりは良かった。しっかり自分のポイントで捉えて、というのはやっていきたい」

 前日のフリー打撃では、投球に差し込まれる場面が目立った。マシン相手のケージではどん詰まりし、バットを真っ二つに折る一幕も見られた。だが、この日は一転、球を置くティーの位置を投手寄りに動かして振り込むなど前でさばく意識を徹底的に植え付けた。「水口コーチに言われて(前のポイントで)やってみた。試合ではそこで打つので、いいかなと思う」。成果はフリー打撃で顕著に表れ、鋭い打球が次々と外野で弾んだ。

 それでも一喜一憂することなく、「積み重ねなので、今日良かった、悪かったというのはない。やってきたことを(継続して)やる」と前を向いた佐藤輝。ただ振れ幅が大きいのは、それだけ伸びしろがあるということでもある。さらなる進化を求める指揮官は「最終的には自分が得するか損するかだけ。それやったら、ええ跳ね返り方のほうがええわな」とニヤリ。多くの快音を耳にしても手放しで褒めないのは、期待が大きいからこそ。23歳の反骨心に、また火が付いた。(八木 勇磨)

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2023年2月3日のニュース