巨人・松田 柵越えで大声で存在感アピール “熱男”新天地でもグラウンド内外に熱気

[ 2023年2月3日 05:20 ]

早朝練習で張り切る松田(撮影・尾崎 有希)
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 お願いします。巨人の熱男です!ソフトバンクから巨人に新加入した松田宣浩内野手(39)が2日、宮崎キャンプのランチ特打でファンへのあいさつ直後に左翼席への柵越えを放つなど、存在感をアピールした。この日から始まった午前7時からのアーリーワークにも参加し、750スイング。古巣・ソフトバンク時代から続くムードメーカーぶりを、新天地でもいかんなく発揮した。

 柔らかな日差しの中、ひときわ大きな声がスタジアムに響いた。ランチ特打。場内アナウンスで名前を紹介された松田が「お願いしま~す」と客席に向かってヘルメットを取り、頭を下げた。大きな拍手が起きた直後、特打の6スイング目で1本目の柵越えとなる左翼席弾。まさに名刺代わりの一発だった。

 ソフトバンクを構想外になり、新天地で迎えたプロ18年目のキャンプ。同じ宮崎でキャンプを張っていた古巣時代とはユニホームが替わっても、移動の際などファンからは歓声が湧き、人気ぶりは健在だ。初日だった前日は大声を張り上げながらチームを盛り上げた。だが「いい感じでできたと思うけど、まだ動き方が分からなかったので熱男的には100熱男できなかった」と不完全燃焼。一転、2日目のこの日はベテランらしく、すっかり自分のペースをつかんでいた。

 野手陣はこの日から午前7時7分の日の出よりも早い午前7時から、木の花ドームでアーリーワークがスタート。外国人を除く1軍全員が参加した。3人一組で1クールごとに連続ティーの数を競う朝練から、松田はエンジン全開。他チームでは38歳の長野が200スイング程度だったところ、39歳の松田は750スイングし「数をこなしてナンボの時期なので、めちゃくちゃいい練習」と振り返った。朝は弱いというが、5個セットした目覚ましのアラームを待たず、5時45分に起床。湯船につかってから出動して、しっかり振り込み「朝熱男になっちゃったっす!」と笑わせた。

 65スイングで10本の柵越えを放ったランチ特打の後も、ノック、マシン打撃など、午後4時過ぎまで練習に打ち込んだ。「“まだまだ練習していいよ”と言われたので、もっと練習したい。毎日が楽しいです」。昨季4位から反撃を目指すチームに、熱い男が新たな風を呼び込んでいる。(花里 雄太)

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2023年2月3日のニュース