阪神・佐藤輝が…大山が…ともに沈黙3打数無安打 ファイナルS進出へ流れ変える主軸2人の巻き返し頼む!

[ 2022年10月10日 05:15 ]

セCSファーストステージ第2戦   阪神0―1DeNA ( 2022年10月9日    横浜 )

セCS1<D・神> 5回無死、大山は空振り三振に倒れる(投手・大貫)(撮影・大森 寛明)
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 球団ワーストを更新する26度の零敗を喫したレギュラーシーズンの悪夢がよみがえる。DeNAの3投手の前に打線が沈黙。近本と中野の計2安打しか打てず、セのCSでは最多14三振も喫した。走者が出たのは初回と7回のみ。好投手が次々出てくる短期決戦では、チャンスが多く訪れないとはいえ、寂しい数字のオンパレードだ。特に大山と佐藤輝の沈黙が深刻だ。

 「全くバッティングになってないわけではない。アイツもCSを戦う上で4番としての自覚というか、俺が打たなきゃという気持ちもあるだろう」

 井上ヘッドコーチは4番を任せる大山をかばった。3打数無安打。第1戦から通じて5打数無安打で、今回のCSでまだ快音を響かせていない。

 1点を追う7回2死三塁では2番手・伊勢の初球の甘めの内角直球を見逃した。初球打率・444(54打数24安打)を誇る積極派が慎重になったのは、安打が1本も出ていないためか。2球目の直球を芯で捉えたかに見えた打球も伸びを欠き、中飛に倒れて同点機を逃した。「こうやって3戦目までいってしまったので、1打席、2打席目に悠輔に1本出てくれたら流れも来るのかな」。同ヘッドはファイナルS進出へ右の主砲の目覚めを願った。

 もう1人の主軸、佐藤輝も3打数無安打、2三振に倒れた。第1戦と合わせて計7打数1安打。いいところをほとんど見せられていない。

 レギュラーシーズンでは大山が87打点、佐藤輝が84打点。全489得点のうち3割以上を2人がもたらした計算だ。本塁打も全84本のうち2人で半数以上(大山23本、佐藤輝20本)を叩き出した。左右の大砲が打たなければ勝利は遠い。逆に2人が打てば勝機が見える。10日に対戦する浜口に対して大山は今季1本塁打、佐藤輝は昨季2本塁打を放った。流れを変える2人の強打が必要だ。(倉世古 洋平)

○…阪神打線のゲーム14三振はセ・リーグのCSでは最多で、パ最多の08年第2S第4戦、日本ハムの15個に次ぐもの。ゲーム2安打はチーム最少タイ。19年巨人とのファイナルS第4戦に並ぶ2度目。CS最少は18年ファーストS第2戦、ヤクルトの無安打で、菅野(巨)にノーヒットノーランを喫したもの。

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