西武・森 FA行使濃厚 地元・大阪に本拠のオリックス獲得調査 争奪戦必至に

[ 2022年10月10日 03:00 ]

<ソ・西>初回、空振り三振に倒れる森(撮影・尾崎 有希)
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 西武・森友哉捕手(27)が今オフ、今年取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使することが濃厚であることが9日、分かった。球団関係者によると森は、プロ入りから9年間を過ごしたチームへの愛着を感じつつも、他球団の評価を聞きたい意思を持っているという。

 森は13年ドラフト1位で西武に入団。18年にチーム最多の74試合で先発マスクをかぶり、10年ぶりの優勝に貢献。翌19年は打率・329で史上4人目の「捕手での首位打者」に輝き、攻守でリーグ連覇に導くなど、強打の捕手として成長を続けてきた。今季は開幕直後にロッカーでマスクを投げた際に右手人さし指を骨折。約2カ月離脱したが、復帰後の8月20日に国内FA権を取得した。ソフトバンクとのCSファーストSで連敗し、戦いを終えたこの日。球団を通じて「とにかく今日も試合に勝てるよう、その一点に集中していました。(FAに関して)いま言えることはありません。この後、少し時間をおいて考えたいです」とコメントするにとどめた。

 来季、4年ぶりのV奪回を目指す西武には欠かせない戦力。球団は速やかに残留交渉を進め、複数年契約を提示して引き留めを図る方針だ。だが、まだ27歳と若く、捕手としてもこれから円熟味を増す段階に入る上に、クリーンアップを任せられる打力は他球団にとってもこの上ない魅力。森の地元・大阪に本拠を構えるオリックスなど複数球団が水面下で獲得調査を進めており、FA宣言すれば争奪戦になるのは必至で、今後の動向が注目される。

 ◇森 友哉(もり・ともや)1995年(平7)8月8日生まれ、大阪府出身の27歳。大阪桐蔭では2年時に1学年先輩の藤浪(現阪神)とバッテリーを組み、春夏連覇を達成するなど4季連続甲子園出場。13年ドラフト1位で西武入団。1年目の14年に高卒新人では46年ぶり3人目となる3戦連続アーチを放った。15年は主にDHとして自己最多の138試合に出場した。19年は打率.329、23本塁打、105打点でMVPと首位打者を獲得。18、19、21年はベストナインに輝いた。1メートル70、85キロ。右投げ左打ち。

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2022年10月10日のニュース