【ダルと一問一答】右足親指付近の出血乗り越え、勝利に貢献「我慢して投げるしかない」

[ 2022年10月8日 14:32 ]

18年に亡くなった義兄の山本”KID”徳郁さんのTシャツを着用して試合後会見に臨むダルビッシュ(撮影・柳原 直之)
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 大リーグは7日(日本時間8日)、プレーオフが開幕してワイルドカードシリーズ(WCS=3回戦制)第1戦の4試合が行われ、ナ・リーグはパドレスのダルビッシュ有投手(36)が敵地ニューヨークでのメッツ戦で7回6安打1失点と好投し、勝利投手になった。試合は7―1だった。以下、試合後の主な一問一答。

 ――ワイルドカードシリーズ初戦。敵地の大歓声がすさまじかった。

 「けっこう試合前から、ウオーミングアップとかで盛り上がっていましたけど、イヤホンをずっとしていたので。あまり聞こえなかったので良かったというのと、初回、2回の向こうのチャンスの時は本当に歓声がすごくて、本当に僕の横でワーッといわれているように感じだったんですけど、ただの音だと考えたことでちょっと落ち着いたかなという感じです」

 ――メッツの右腕シャーザーとの投げ合いについて。

 「自分のこの年齢(36歳)で、しかもニューヨーク・メッツの素晴らしい球場で、(将来的に)殿堂入りする投手と投げ合えることは、緊張とかしている場合じゃなくて、とにかく誇りに思っていましたし。そういう気持ちで臨みました」

 ――打線の援護が大きかった。

 「とにかくそんなにシャーザーが打たれるところを僕は見たことがないので、こういう試合があるんだということですごくびっくりしていましたし、楽になりました」

 ――2017年のワールドシリーズでの登板でドジャースに2敗するなど、ポストシーズンの登板で(3)連敗が続いていた。

 「そんな昔のことは忘れました」

 ――5年前の2017年からどう投手として変わったか。

 「メンタル的だったりとか、ゲームの準備だったりとかというところは全く全然別のレベルだと思うので。なので、結果は良い投手だと思います」

 ――具体的にどう変わったか。

 「メンタルだとメディテーション(瞑想)をよくするようになったていうのと、それで何に集中するべきかすごく分かっているのと、データベースとかを使って相手をすごく勉強するようになったところです」

 ―7回にトレーナーがマウンドが来た状況について。

 「きょうは試合が始まった時からマウンドがすごく硬くて。デーゲームとかよくあるんですけど、(右足の)親指の母指球の甲側の所が、すごくけっこう2回くらいから我慢している状況だったんですけど。最後の方は完全に血が出ていて、スパイク(を履いている)も血が出ている状況だったので、それでちょっとなかなか痛みと戦っている状況でした」

 ――いつも通りにいった部分、いかなかった部分。

「起きて最初は呼吸も浅かったですし、ちょっと緊張気味なのかなっていう風に思っていました。そこはちょっと瞑想して、それでも食欲がなかったし、小さいうどん1杯とバナナしか食べてこなかったので、スタミナ面と心配しましたけど。試合前になって、自分と妻でここまで来ているので、2人でやってきたことを見せるだけだと思ったことで落ち着きました」

 ――投げている途中に出血した箇所の手当はしていたか。

 「なかったですね。基本的にナイターでは(その症状は)起こらないので。完全に考えていなかったとういか。試合中に靴下を脱いでっていう時間があまりないから、我慢して投げるしかないかなっていうところです」

 ――血に染まった靴下で投げていたということか。

 「トレーナーさんが最後7回投げ終わって、靴(スパイク)を脱ぐかっていうところで、今年も何回かあるんですけど、親指の所らへんに血がちょっとあったので。これもう完全にえぐれているなという感じでした」

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