阪神・西純矢 お帰り4勝目 新ツバメキラーや!通算3戦3勝 「村神様」も封じた

[ 2022年8月19日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神10―2ヤクルト ( 2022年8月18日    神宮 )

<ヤ・神>4回2死二塁、村上を三ゴロに仕留め、ガッツポーズをする西純(撮影・平嶋 理子)
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 最大のピンチで、阪神・西純はギアをマックスに上げた。4点優勢の5回。4連打を浴びるなど2点差に迫られた。なおも1死一、三塁の場面。球数は70球に到達していた。苦しい状況に追い込まれながらも自らの直球を信じて腕を振った。

 「(坂本)誠志郎さんのリードが全てかなと。今年も(バッテリーを6回)組ませてもらっているので(配球の意図を)理解して投げることができた。あそこは強気にいく場面だったので、それに応えられてよかった」

 4回には左翼線への二塁打を浴びていた1番・塩見に対し、全球直球勝負を挑んだ。わずか4球、最後は152キロ内角直球で見逃し三振に仕留めると雄たけびをあげた。続く山田も152キロの内角直球で右飛。序盤から最速153キロの直球を軸に2、4回と先頭打者を許しても慌てず、5回6安打2失点で交代。6月26日の中日戦以来となる先発でチームの連敗を止める粘投で4勝目を手にした。

 「やっぱりキー(ポイント)になる選手なので、より一層気合を入れて投げました」

 燕キラーは「村神様」も封じた。村上とは試合前の時点で通算6打数無安打を誇っていた。2回無走者の場面では中前へ運ばれたものの、4点優勢の4回2死二塁で迎えた2打席目は1打席目で打たれていたフォークで再び勝負を挑み、三ゴロに抑えた。チームは7月30、31日の対戦で若き4番に計4発を被弾。前夜にも伊藤将が決勝弾を浴びていたが、若き右腕は仕事をさせなかった。これで通算の対戦成績も打率・125(8打数1安打)だ。

 ヤクルト戦も3戦3勝で防御率1・42。矢野監督も「いい感じのボールが多かった。あの回(5回)も2点で粘ってくれた」と評価した。「(今後も)頑張るだけなので…頑張ります」。背番号15は、白星を手にしても5回2失点で満足することはない。(石崎 祥平)

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2022年8月19日のニュース