広島 秋山デビュー戦で大敗 エース大瀬良が7失点KO 秋山の適時打&マルチ安打いかせず

[ 2022年7月8日 21:02 ]

セ・リーグ   広島2-9中日 ( 2022年7月8日    バンテリンD )

<中・広>3回、秋山は適時打を放ち、小窪コーチ(左)とグータッチ(撮影・椎名 航)
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 広島は8日、秋山翔吾外野手(34)のデビュー戦となった中日戦で大敗を喫した。エース大瀬良が3回9安打7失点(自責6)というまさかの乱調で、節目の一戦に花を添えられなかった。

 出場選手登録された秋山はこの日、「3番・左翼」で早速スタメン出場。第1打席は中日先発の松葉から空振り三振に倒れたが、0-3で迎えた3回の第2打席だった。2死から上本、菊池涼の連打で一、二塁とすると、カウント1-1からの3球目、141キロ直球を中前に運ぶ適時打。シーズン216安打(2015年)の日本記録を持ち、「安打製造機」の異名を持つ秋山らしいデビュー戦となった。この回、さらに続く4番のマクブルームにも右前適時打が飛び出し、打線が4連打で2点を返したが、3回に大瀬良が乱れた。

 高橋周、投手の松葉にも適時打を許して、この回4失点。今季最短となる3回での降板となり、追い上げムードに水を差してしまった。

 それでも秋山にとって、広島での第一歩としては上々だ。この日は先頭の6回にも松葉のカーブをタイミングよくとらえて右前打。いきなり複数(マルチ)安打での船出となった。8回は根尾の前に一ゴロに倒れたものの、これまで2軍戦で4試合に出場し、12打数5安打の打率・417。1軍出場へ向けて着々と準備を進めてきた形が早くも出た格好だ。

 日本でプレーするのは、西武に在籍していた2019年10月13日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ・第4戦ソフトバンク戦以来、999日ぶり。日本で安打を放つのも同戦以来で、適時打を放つのは10月10日の同CS第2戦以来、1002日ぶりとなった。

 初回、左翼の守備に就く際には、左翼席の広島ファンに向かって帽子を脱ぎ、深々とお辞儀をし、拍手を浴びた。その後のあいさつ代わりの一打は、まさに千両役者と呼ぶにふさわしかった。7回からは西武時代に慣れ親しんだ中堅の守備にも就き、次戦以降にも備えた。

 ◇秋山 翔吾(あきやま・しょうご)1988年(昭63)4月16日生まれ、神奈川県横須賀市出身の34歳。横浜創学館から八戸大を経て10年ドラフト3位で西武入団。15年にプロ野球記録のシーズン216安打を記録するなど最多安打4度、17年に首位打者に輝いた。20年に海外FA権を行使してレッズへ移籍。22年4月の自由契約後はパドレスとマイナー契約を結んでいた。1メートル84、87キロ。右投げ左打ち。

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