大野豊氏 中日・大野雄はうまくツーシーム、フォークを散りばめた 広島は気持ちの切り替えが重要

[ 2022年4月2日 07:00 ]

セ・リーグ   中日3-2広島 ( 2022年4月1日    バンテリンD )

スポーツニッポン評論家の大野豊氏
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 【大野豊 視点】開幕投手同士の投げ合いらしく、しまった投手戦となった。

 中日・大野雄は4回に自らのミスが絡んで一時、逆転を許したが、8回までをしっかり投げきった。スライダー、制球とも良くはなかったが、真っすぐ、ツーシーム、フォークを散りばめてうまく打ち取っていた。7回2死一、二塁をしのぐなど、粘り強さがチームの勝ち、自身の今季初勝利を呼んだ。

 一方の大瀬良は、中盤以降は苦しい投球が続いた。いずれも得点圏に走者を背負った6、7回は何とか抑えたが、逆転を許した8回は疲れもあったように見えた。4安打とも上ずったボールをとらえられたもの。佐々岡監督としては8回のもう1イニングを大瀬良に託した形だが、判断はどうだったか。大瀬良としてもエースだからこそ、守り切りたいところではあった。

 広島は開幕からの連勝が止まったとはいえ、本当に大切なのはきょう2日の試合になる。セ、パともにカードの3連勝、3連敗が目立つ今シーズン。気持ちを切り替えて臨んでほしい。

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2022年4月2日のニュース