広島の頼れる「2番」が打線けん引 菊池涼 300犠打王手だ!!チーム1号だ!!開幕2連勝導いた

[ 2022年3月27日 05:30 ]

セ・リーグ   広島10-5DeNA ( 2022年3月26日    横浜 )

<D・広2>5回、ソロを放ちナインに迎えられる菊池涼(撮影・島崎忠彦)
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 打つけど、点が取れない…は今や昔だ。広島打線がまた派手に打ちまくった。前日が17安打で11点なら、この日は14安打で10点。セ界初となる開幕から2試合連続2桁得点の猛爆で、2年ぶりの開幕2連勝を飾った。

 「僕が2番に入ったということは、そういうこと(つなぎ役)。サインに忠実にできるよう準備している」

 つながる打線をけん引したのは菊池涼だ。初回無死一塁、3回無死一、二塁で得点に結びつく犠打を決め、通算300犠打に王手をかけると、2点差に迫られた5回にはチーム1号を左翼へ運んで突き放した。無論、再三の好守でも魅せた。

 「(1号は)ヒットを欲しがらず、自分を戒めながらやれているのが良かったのかも。守備は例年通り」

 4番・松山の存在も大きい。2試合連続のマルチ安打。鮮やかだったのは、菊池涼がお膳立てした初回2死二塁だ。見逃せばボール球の外角低めフォークを巧みに左前へ。先制点を挙げ、チームをがぜん勢いづけた。

 「絶対に還したいと思っていたので、とにかくバットに当てようと思った。龍馬がしっかり走ってくれた」

 得点効率の悪さが長年の課題だった。オープン戦でもなかなか結果が出ず、先行きが不安視されたものの、開幕したらこの通りだ。カブスへ移籍した主砲・鈴木の穴を補ってあまりある猛打、さらには打線のつながり。

 「キクがしっかりバントを決めたことで流れが来たと思うし、それを後ろの打者がつないで還して…という、いい形ができている」

 理想的な攻撃を展開するナインに佐々岡監督は目を細めていた。(江尾 卓也)

 《プロ野球全体では4度目》広島は開幕戦の11得点に続く10得点で勝利。開幕戦から2試合連続2桁得点は37年春の阪急(14、17)、53年西鉄(11、13)、91年西武(14、15)に続く31年ぶり4度目のプロ野球記録。セ・リーグ球団では初めて。

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