ソフトバンク・球打 新年の誓い「300勝」「160キロ」「沢村賞」で松坂超えの「令和の怪物」になる

[ 2022年1月1日 05:30 ]

投手No.1になりチームの柱になると夢を語る風間(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクのドラフト1位・風間球打投手(18=ノースアジア大明桜)が、新春に理想の投手像を語った。世代屈指の本格派右腕が憧れとして挙げたのは、昨季限りで現役を引退したホークスOBでもある松坂大輔氏だ。

 ドラフト会議から8日後の10月19日。松坂氏の引退試合に目を奪われた。「感動しました。長い期間をやるには、何を意識してやるかを考えないといけない」。23年間の現役生活で日米通算170勝をマーク。そのレジェンドが現役生活に涙で別れを告げたシーンに見入ったという。

 松坂氏は横浜高では甲子園、プロに入ってからは西武、メジャーでも活躍し「平成の怪物」と呼ばれた。アマチュア時代の実績では及ばないが、誇れるものはある。最速157キロは世代トップ。「高校ビッグ3」と呼ばれたDeNA1位指名の小園(市和歌山)、阪神1位指名の森木(高知)の上をいった。ポテンシャルの高さをプロでも発揮し、「令和の怪物になりたい」と意気込む。

 プロでの勝利数の目標は松坂氏を大きく上回る「300勝」とスケールが大きい。松坂氏が2001年に受賞した沢村賞も目標の一つだ。球速にもこだわり続ける。目標は160キロで「1年目から出していきたい」と力強く宣言した。

 期待の高さを物語る背番号「1」を託された。「後悔しない野球人生で終えるため、松坂さんのようになっていかないと」。球打は壮大な夢を胸にプロの世界に飛び込む。(福井 亮太)

 《正木、野村勇に即戦力の期待》ドラフト2位の正木(慶大)、同4位の野村勇(NTT西日本)には即戦力の期待がかかる。東京六大学のリーグ戦で通算10本のアーチを描いた正木は「1年目で絶対に新人王を獲るために努力し、球界を代表する打者になりたい」と意気込む。野村勇は妻子持ち。昨年結婚したばかりの1児の父で「即戦力で獲ってもらっているので、すぐに結果を出さないと」とルーキーイヤーからの活躍を誓う。両選手とも2月の宮崎キャンプでは主力中心のA組スタートの予定だ。

 《150キロ左腕・木村も注目》将来性豊かな新人投手は、風間だけじゃない。ドラフト3位の木村(北海)は最速150キロを誇るサウスポー。「1軍でできるだけ長く戦い、最終的には日の丸を背負って活躍できるピッチャーを目指したい」と志は高い。同5位入団の大竹風(東北福祉大)は3年秋に右肘の手術を受けた影響もあり、大学での公式戦登板は2試合だけでドラフトでは“隠し玉”的な存在だった。こちらも最速150キロでフォークを武器とし「マウンドはひとつなので誰にも譲らない気持ちで投げたい」とハートも強い。

続きを表示

2022年1月1日のニュース