敦賀気比・木下 4安打5打点の活躍もお立ち台はサイクルの杉田「今日は自分やろ?と思ったけど」と笑顔

[ 2019年8月13日 20:46 ]

第101回全国高校野球選手権大会 2回戦   敦賀気比19―3国学院久我山 ( 2019年8月13日    甲子園 )

<国学院久我山・敦賀気比>2回1死二塁、適時二塁打を放つ敦賀気比・木下 (撮影・平嶋 理子)
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 固い絆が勝利の原動力だった。敦賀気比4番・木下元秀外野手(3年)は初回2死二塁、左前に先制打を放つなど、4安打5打点の大活躍。それでも試合後のお立ち台はサイクル安打の杉田翔太郎内野手(3年)に譲り「2打席連続でタイムリーも打ったし、今日は自分やろ?と思ったけど最後、杉田がまさかのホームランでした」と話し、周囲の爆笑を誘った。

 木下は杉田を「大親友でありライバル」と言う。寮では同部屋。2年時から長い時間を二人で過ごしてきたが、趣味は微妙に異なる。「音楽をかけていると突然、切られる。アイツは気持ちが上がるのが好きみたいなんで…」。木下は小田和正をこよなく愛するが、同室の時は突然「三代目J SOUL BROTHERS」などJ―POPに切り替えられるという。“恋バナ”に費やす時間も多いが、好きな女性のタイプも異なる。ただ「周囲から漫才コンビみたいってよく言われます」。ともに大阪出身。明るい性格で常に周囲を笑わせるなど、息はぴったりだ。

 連係の良さは、もちろん野球にも好影響を与えている。「アイツが前を打っているので、スイングとかタイミングはいつも見ています。“この投手はこう”とか話もしますし、打者としてのタイプも似ている。僕にとって大きい存在です」。常に切磋琢磨(せっさたくま)し、全国の舞台でも結果を出してきた。「僕が部屋に入るとバットやグラブを磨いていたりする。野球のことしか考えていない」と同い年ながら尊敬の対象でもある。

 約束したことで実現できていないことがある。「よく試合前に(二人の)連続本塁打を打とうと話しているんですが、今までないんですよ」。勝ち進む限り、実現の可能性は続く。

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2019年8月13日のニュース