【中畑清 視点】巨人の今永対策効いた円陣直後の「好球必打」 DeNAとのベンチワークの差も

[ 2019年7月6日 09:00 ]

セ・リーグ   巨人8-4DeNA ( 2019年7月5日    東京D )

5回の攻撃前に円陣を組む巨人ナイン(撮影・島崎忠彦)
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 4回まで手も足も出なかったDeNA今永を攻略した巨人。5回の攻撃が始まる前に組んだ円陣が効いたね。この回先頭の岡本。初球、インハイの厳しい真っすぐをフルスイングでファウルした。最後はチェンジアップを空振りして三振したけど、円陣の直後に見せた「好球必打」の姿勢。今永に「甘くいったら打たれる」という重圧を与えた。それがビヤヌエバの四球、コンパクトなスイングで内角球を捉えた若林の同点2ランにつながったんだ。

 6回も先頭の山口が二塁打で出ると、亀井に送りバントを命じて1点を取りにいき、さらに勝ち越した後の無死一、二塁では丸にも送りバントを命じた。バントは失敗したけど、それを帳消しにする一発で試合を決めた。ベンチも選手もこの試合の大きさを理解し、1点にこだわった結果の勝利。同じ6回、先頭の今永がフルカウントから3球ファウルで粘って四球をもぎ取りながら、送らせなかったDeNAとのベンチワークの差が出たね。(スポニチ本紙評論家)

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2019年7月6日のニュース