スポニチPLAZA便り

【鰻谷通信コラ厶】脈々と受け継がれるディープ、キンカメの血

[ 2019年8月30日 15:01 ]

日本競馬界の至宝、ディープインパクトの死去を伝える本紙紙面(7月31日付大阪版)
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ひと頃の猛暑は収まり、朝晩は過ごしやすくなってきました。ふと気が付けば、街なかのケヤキの葉にも薄茶色の枯れ葉が混じるようになってきました。幹や枝にあれほど群がっていたセミの姿はなく、鳴き声も全く聞こえません。季節は着実に秋へと向かっています。これからのシーズン、猛暑に変わって心配しなければならないのが台風です。平成31年3月に導入された「避難警戒レベル1~5」では、災害発生時に取るべき避難行動を住民が直感的に理解できるよう危険度を具体的に表現しています。警戒レベル3は「高齢者等の避難に時間を要する人の避難」、4は「全員避難」、5は「既に災害発生、避難困難」。端的に示された各レベルの意味を再認識しておきましょう。


日本の競馬界をけん引してきた種牡馬2頭が相次いでこの世を去りました。現役時代の戦績もさることながら、両馬が残した産駒の活躍には驚かされるばかりです。ディープインパクト(14戦12勝・GⅠ7勝)は2007年から種牡馬に転身、ジェンティルドンナなど牝系を中心に名馬を残しました。産駒が勝った中央競馬GⅠ競走は50。常識では考えられない数です。キングカメハメハ(8戦7勝・GⅠ2勝)は10年、11年のリーディングサイアー。12年から昨年までの7年間、ディープにその座を譲りましたが、2位の座は確保し続けました。キンカメ産駒のGⅠ勝利数も堂々の14。ディープが去った10日後にキンカメも後を追った現実には、何か因縁めいたものを感じました。両馬の冥福を祈ります。


さて、リーディングサイアー争いではディープに後塵を拝したキンカメですが、産駒が現役を引退したあとの後継種牡馬争いでは一歩リードしています。ロードカナロア(11歳)やルーラーシップ(12歳)などの正嫡が実績を残しています。方や、確固たる後継種牡馬がまだ出現していないディープ。キズナやディープブリランテ、リアルインパクトなどが今後どのような名馬を輩出していくか注目です。ブラッドスポーツと呼ばれる競馬。好敵手の戦いは今後、両馬の血を受け継ぐ後継馬たちに引き継がれていきます。

そんな中、スポニチプラザはこの秋も恒例の「競馬検討会」を開催します。今春行った桜花賞、天皇賞、日本ダービー、宝塚記念は熱心なファンに支えられ、会場は超満員となりました。秋の第1弾は10月18日に開催する菊花賞。春のクラシック皐月賞、日本ダービーで戦った3歳ライバルたちが京都淀の3000メートルを舞台に再び相まみえます。ディープ産駒最後のGⅠ(日本ダービー)勝利馬ロジャーバローズの引退は惜しまれますが、白熱の好レースが展開される事でしょう。レースとともに検討会にもご期待下さい。(スポニチプラザ大阪総支配人・厨子雄二)

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