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【鰻谷通信コラ厶】3個の金メダルに詰まった「苦難の歴史」

ピョンチャン五輪、羽生結弦、小平奈緒、女子団体パシュートの金メダル獲得を伝える本紙紙面
Photo By スポニチ

 福井県、東京都などに大雪をもたらした強烈寒波もひと段落。2月19日の『雨水』を境に、ちょっぴり春の気配を感じられるようになりました。雨水とは、『凍てつく寒さも緩み、降る雪が雨に変わりゆく頃』『草木が芽生え、田畑を耕す準備を始める季節』と歳時記に記されています。次節は『啓蟄』(3月6日)。凍てついたカチカチの土も徐々にぬかるみ、虫たちも地上に這い上がる準備を始める事でしょう。あたりを見渡せば、丸裸で寒風にさらされていたケヤキにも小さな新芽が息吹き始めています。季節は一歩一歩進んでいます。

 羽生結弦、小平奈緒、女子団体パシュート(高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃、菊池彩花)の金メダルで日本中が沸き返る中、ピョンチャン五輪が終盤を迎えようとしています。日本の獲得メダル数は、2月21日現在、計11個(金3・銀5・銅3)。過去最多の98年長野五輪10個をすでに上回っています。日本選手のがんばりに改めて拍手喝采。

 金メダリストたちにも苦難の道のりがありました。14年ソチ五輪で初めて金メダルに輝いた羽生選手を悪夢が襲ったのは2017年11月でした。大阪で開催されたNHK杯の前日公式練習中、4回転ルッツの着氷で転倒。『右足関節外側靱帯損傷』の大ケガを負いました。過去の実績によりピョンチャン五輪代表には選出されたものの、今大会は正直ぶっつけ本番の出場でした。『ケガがなく順風満帆に来ていたら、たぶん金メダルは取れていなかった』と振り返った羽生選手。逆境を受け止め、力に変えた根性に頭が下がります。

 小平選手は10年バンクーバー五輪で、スピードスケート500m12位。巻き返しを誓った14年のソチ五輪も5位に敗れました。この二つの五輪を連覇した韓国のイ・サンファ選手との圧倒的なスピードの差を実感した小平は、ソチ後オランダに練習の拠点を移し、極限まで自分を追い込みました。猛練習とともに記録もグングンアップ。17〜18年シーズンでは、一躍金メダル候補にのし上がりました。レース後、銀メダルのイ・サンファ選手と健闘をたたえ合った小平。胸の内にはどのような思いが去来していたのでしょうか。

 パシュート金、1500m銀、1000m銅。夏・冬通じ、日本女子初の五輪1大会3個のメダルを獲得した高木美帆選手も、失意の中から這い上がっています。15歳でバンクーバーに出場したものの、何も出来ず惨敗。ソチには出場さえ出来ませんでした。『何か足りないものがある』と、ソチ後ナショナルチームに合流し根本から鍛え直しました。3人がもぎ取った三者三様の金メダルには、本人だけが知っている苦難の歴史が詰まっています。 (スポニチプラザ大阪総支配人・厨子雄二)

[ 2018年2月23日 17:30 ]

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