スポニチPLAZA便り

【鰻谷通信コラ厶】小結・貴景勝初優勝。“大関候補”に名乗り

[ 2018年12月1日 12:30 ]

大相撲九州場所。小結・貴景勝の初優勝を報じる大阪版紙面(11月26日付)
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 先ごろ、気象庁は12月から来年2月までの3カ月予報を発表しました。単発的な冷え込みはあるものの比較的温かい日が多く、特に西日本を中心に暖冬傾向が強いようです。先日、ようやく北海道から初雪の便りが届きましたが、東京地方に冬の到来を告げる木枯らし1号は未だに観測されていません。「10月半ばから11月末までに吹く初めての北寄りの強い風」という定義からすれば、今季はこのまま吹かない可能性が高く、そうなると1979年以来39年ぶりの異変となります。暖冬は、冬の風物詩にも影響を及ぼしています。

 さて、大相撲九州場所は小結・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)の初優勝で幕を閉じました。白鵬、鶴竜の横綱2人が場所前に休場を発表、貴景勝の活躍がなければ本当に寂しい場所になっていました。1横綱、2大関を破った13勝2敗の成績もさることながら、鋭い立ち合いからの強烈な突き押しは大いに土俵を沸かせました。貴景勝の本名は佐藤貴信。父・一哉さんが貴乃花ファンだったので「貴」、「信」は天下人・織田信長に由来しています。四股名の「景勝」は師匠の貴乃花親方が好きな武将、上杉謙信の後継者上杉景勝にちなんでいます。空手家だった父に小さい時から英才教育を受け、小学3年生で力士を目指したという貴景勝。関脇として迎える初場所で“大関候補”に名乗りを上げます。

 一方、苦境に立たされたのが横綱・稀勢の里です。今場所は初日からまさかの4連敗。5日目から休場しました。横綱在位11場所で9場所目の休場を受け、場所後の横綱審議委員会は「長期にわたって力量を示せていない。ファンの失望は大きい。来場所の再起に期待する」として、異例の「激励」を全会一致で決議しました。横審の内規によると、「激励」は「引退勧告」「注意」に次いで最も軽いものですが、横綱昇進後の通算成績が36勝32敗97休という稀勢の里にとっては、来年の初場所はまさに進退を問われる重大な局面となります。大関へ向かって前途洋々の貴景勝に対し、“土俵際”に追い込まれた横綱・稀勢の里。天と地の立場で初場所を迎える2人の力士に注目が集まりそうです。

 最後にスポニチプラザイベントを報告します。既報通り「第68期王将戦」(スポーツニッポン新聞社主催)の大盤解説会を開催します。第1局2日目(1月14日)、第3局2日目(2月7日)、第4局2日目(2月25日)にそれぞれ開催、会場は「毎日放送ちゃやまちプラザ・地下ホール」です。大混戦となっていた7人による挑戦者決定リーグもいよいよ大詰め。渡辺明棋王と糸谷哲郎八段による12月3日のプレーオフで決着します。迎え撃つ久保利明王将との白熱の7番勝負にご期待下さい。(スポニチプラザ大阪総支配人・厨子 雄二)

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