スポニチPLAZA便り

【鰻谷通信コラ厶】鈴木健吾「びわ湖毎日マラソン」で驚異の日本新V

[ 2021年3月6日 15:00 ]

驚異の日本新記録で「びわ湖毎日マラソン」を制した鈴木健吾選手(3月1日付大阪本社版)
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 新型コロナウイルスの新規感染者数7949人を記録した1月8日の感染爆発から2ヶ月が経過、新規感染者数は大幅に減少してきました。これを受けて大阪府、京都府、兵庫県、愛知県、岐阜県、福岡県の2府4県に発出されていた緊急事態宣言が2月末日をもって解除されました。ただ東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の首都圏1都3県については、下げ止まり状況からの好転が見られず、引き続き継続されています。季節は3月を迎え、卒業式や謝恩会、歓送迎会、花見など人流を伴う春の恒例行事が目白押し。リバウンドする危険は至る所に潜んでいます。感染抑制への切り札とされるワクチン接種も、供給量不足による停滞が見られ予断を許しません。もう一度基本に立ち返って、個人個人が「外出を控えて3密を避ける」という感染防止対策を徹底することが求められています。

 国内マラソン最古の歴史を持つ「びわ湖毎日マラソン」は、戦後間もない1946年に「全日本毎日マラソン選手権」として大阪市で産声を上げました。第1回大会は難波別院跡地の毎日運動場を発着点とし、御堂筋・十三大橋を経て国鉄池田駅(現・JR川西池田駅)を折り返すコースで行われました。その後、車で混雑する大阪の道路交通事情により滋賀県への移行が決定、62年の17回大会から皇子山陸上競技場を発着点とする大津市の琵琶湖畔に舞台は移りました。オリンピックや世界選手権の代表最終選考会としても開催されたこの大会からは、アベベ・ビキラ、君原健二、宇佐美彰朗、フランク・ショーター、宗兄弟、瀬古利彦ら、数々の一流ランナーが誕生しました。大阪マラソンと統合されるため、今回が最後の大会となった「びわ湖毎日マラソン」。来年は「第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会」(仮称)として装いも新たに生まれ変わります。

 その歴史ある大会の掉尾を飾る第76回びわ湖毎日マラソンで、鈴木健吾選手(富士通)が偉業を達成しました。優勝タイムの2時間4分56秒は、大迫傑選手(ナイキ)が昨年3月の東京マラソンで記録した2時間5分29秒を33秒も更新する日本新記録。最も苦しいとされる終盤35キロから40キロの5キロを14分39秒の驚異的なラップで刻んだ鈴木選手は、競技場に入ってもスピードは衰えず一気にゴールを駆け抜けました。東京五輪の予選会では勝ち残ることができなかった鈴木選手ですが、新たな目標の2024年パリ五輪でどんな快走を見せてくれるのか大いに楽しみになってきました。ところで、現在の男子マラソン世界記録は2018年のベルリンマラソンでケニアのエリウド・キプチョゲ選手が樹立した2時間1分39秒。超高速時代に突入した男子マラソン界、人類初の1時間59分59秒に手が届く所までやってきました。(スポニチプラザ大阪総支配人・厨子雄二)

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