パリ銀メダル佐藤大宗「全てを盛り上げていきたい」 11月の全日本欠場濃厚も普及活動に全力

[ 2024年9月15日 15:53 ]

日本近代五種協会の報告会に出席した佐藤(撮影・中村 和也)
Photo By スポニチ

 パリ五輪の近代五種男子で日本勢初メダルとなる銀メダルを獲得した佐藤大宗(30=自衛隊)が15日、東京都内で行われた日本近代五種協会の報告会に出席した。

 実戦復帰予定に挙げていた11月の全日本選手権を欠場することが濃厚となった。「五輪から帰ってきて出るつもりだった。五輪で右のハムストリングスをフェンシングのランキングラウンドで、ちょっと伸びきった状態になっていた。そのケガがまだ治っていないというのも正直あるので全日本選手権は、ちょっと難しい状態かな」と明かした。

 年内は実戦よりも普及活動に全力を尽くす。テレビの取材や母校の青森山田高の訪問など、スケジュールがびっしりだという。日本の競技人口は50人と言われるマイナー競技。「所属の自衛隊学校、そして日本近代五種協会も全てを盛り上げていきたい。今年は、そこに力を入れていきたいなと思っている」と見据えた。

 近代五種はフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃とラン)の5種目で実施されてきたが、パリ五輪を最後に馬術がSASUKEに着想を得たオブスタクル(障害走)に置き換えられる。「馬術競技からオブスタクルに変わっても佐藤やっぱ強いなと思わせられるような。オブスタクルの練習は、まだ全然できていないので初心者のような形だが、伸びしろしかない」と明るく語った。

 オブスタクルの練習環境についても言及。「屋内でできる場所がほしいなと率直に思う。日本の夏は本当に暑い。オブスタクルは大体機材が鉄で作られているので、やけどしてしまったりとか、それで競技を行うのが難しくなっている。冷房や暖房の設備もしっかりしていた方が、選手たちもパフォーマンスを出せる」と語った。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2024年9月15日のニュース