フリースタイル・樋口黎 2大会ぶり五輪で準決勝進出!東京落選の悔しさバネにリオ超え金へあと2勝

[ 2024年8月8日 19:28 ]

パリ五輪第14日 レスリング ( 2024年8月8日    シャンドマルス・アリーナ )

<パリ五輪・レスリング男子57キロ級2回戦>2回戦を突破した樋口(撮影・岡田 丈靖)
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 男子フリースタイル57キロ級の樋口黎(28=ミキハウス)が8日、準々決勝でアリレザ・サルラク(イラン)を下し、準決勝進出を決めた。

 1回戦は相手のイラン人選手が棄権したため不戦勝だった樋口が、2大会ぶりとなる五輪初戦のマットで勝利をつかんだ。序盤から試合を支配した樋口が2分17秒テクニカルスペリオリティー勝ち。しかし、その後にチャレンジによってポイントなしの判定で10―1から試合続行。勢いそのまま、第2ピリオド早々に改めてポイントを奪い12-2でテクニカルスペリオリティー勝ちを決めた。

 レスリング界で昨年9月にパリ内定1号となった樋口。21年東京五輪代表落選の悔しさをバネにたどり着いた2大会ぶりの五輪のマットで16年リオ五輪の銀メダルを超える悲願の金メダル獲得への挑戦がようやく始まった。

 男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎は日体大の同期で、今も各々のスタイルで練習を行う間柄。盟友は今大会で東京五輪のリベンジを果たし、グレコ40年ぶりとなる金メダルを獲得した。樋口も必殺の片足タックルで、頂点に登り詰める。

 ◇樋口 黎(ひぐち・れい)1996年(平8)1月28日生まれ、大阪府出身の28歳。茨城・霞ケ浦高、日体大卒。日体大助手を経て21年からミキハウス所属。吹田市民レスリング教室で4歳から開始。高校時代はインターハイ2連覇、国体2連覇を達成し、15年に全日本選手権を初制覇。16年リオデジャネイロ五輪は銀メダル。21年東京五輪はアジア予選で計量失格。その後、世界最終予選で出場枠を獲得したものの、国内プレーオフで敗れ2大会連続出場を逃した。22年世界選手権では非五輪階級の61キロ級で初の世界一。家族は妻と1女。

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