丸山茂樹監督 松山の銅メダルの背景を語る「“もうどこにでも行けという気持ちで振った”と言っていた」

[ 2024年8月7日 14:55 ]

銅メダルの松山らについて語るパリ五輪日本代表監督の丸山茂樹
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 男子ゴルフの横浜ミナト・チャンピオンシップはあす8日から横浜市の横浜カントリークラブ(7207ヤード、パー71)で開催される。

 前日6日にフランスから帰国したパリ五輪日本代表の丸山茂樹監督(54)が、7日に大会会場で会見した。丸山監督は今大会のアンバサダーを務めており、松山英樹の銅メダルについて振り返った。

 「練習ラウンドは実はあまり調子が良くなく、毎日毎日悩んでいた。その中でフタを開けたら初日いきなり8アンダー。集中力と意欲だけ。それがかみ合ったような感じだった。やっぱり凄いなというのは、あらためて感じました。びっくりしました」

 メダル争いは息をつけない展開だった。終盤は世界ランク1位のシェフラーや昨年のマスターズ覇者で元世界ランク1位のラーム、そしてフリートウッドと競った。大きな重圧がかかる中、フリートウッドは17番でボギー。ラームは17、18番と連続ボギーを叩いた。しかし松山は1度もミスショットを打たなかった。勝負どころでのメンタルの強さと技術の高さを見せつけた。

 「ボギーフリーでフィニッシュできたのは大きかった。思い切りが良いんだろうね。“(難しいホールで)よくあそこに打ち抜いたね”と言ったら“もうどこにでも行けという気持ちで振った”と言っていた。それくらいの腹がないと。やっぱり差し違えるくらいの気持ちでいかないと無理だよね。ひよって振りが弱くなるようじゃね。逆にアドレナリンが出ちゃったというぐらいの方が良いんじゃないかなと思う」

 3年前の東京五輪は体調不良もありプレーオフの末に惜しくもメダルを逃した。今回はその雪辱を見事に果たした。

 「前回は体力が残っていなかったという部分で負けちゃったというのもあったと思う。そういう意味で、うまくはまれば(松山自身)自分でも、あのめんつに負けないくらいのゴルフはできると思っていると思いますよ」

 松山は次回のロサンゼルス五輪にも意欲を示している。会場は今年の2月に優勝した米ツアーのジェネシス招待のリビエラCC。松山にとっては相性の良いコースだ。

 「ロスにはずっと行きたいと言っていました。ロスには根性で行きたいとか言って。好きなんじゃないですかリビエラCCが。その時に(出場メンバーが)どうなっているか分からないですけど。逆に言えば英樹を脅かすような選手に現れてもらいというのもある。僕もそれまでは頼まれていると思うので、それまでは頑張って選手たちをサポートしていきたいなと思います」

 4年後は再び丸山監督、松山ら選手が一丸となって2大会連続のメダルを目指すことになりそうだ。 

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