ラグビー界でも大麻・薬物逮捕者が続出 日本協会幹部「極めて深刻。しっかり取り組む」

[ 2023年8月9日 20:43 ]

理事会後にブリーフィングを行う岩渕健輔専務理事
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 日本ラグビー協会は9日、東京都内で理事会を開催。終了後に取材に応じた岩渕健輔専務理事は、会の冒頭で3日に朝日大のラグビー部員3人が大麻取締法違反で逮捕されたことを受け、注意喚起や協会としての今後の対応などを示したことを明かした。

 岩渕専務理事は理事会後会見の冒頭で、「朝日大の部員3人が大麻取締法違反で逮捕された。他のスポーツ界うんぬんではなく、ラグビー界でも(薬物問題は)極めて深刻。社会的に許されるものではなく、ラグビー界でもしっかり取り組まないといけない」と語気を強めた。

 スポーツ界と薬物問題をめぐっては、今月になって日大アメリカンフットボール部員の21歳の男が覚醒剤と大麻所持で逮捕され、国民的な関心を集めている。朝日大ラグビー部員の逮捕は、その陰に隠れる形となっているが、「ラグビー界として、全く許されるものではない」と断じた。

 ラグビー界ではここ数年、薬物問題が頻発。19年6月にはトヨタ自動車(現トヨタ)の選手2人が、20年1月には日大の選手1人が、同年3月には日野の選手1人が、いずれも違法薬物や大麻の使用・所持で逮捕されている。

 さらに今年7月には、京都成章高の元ラグビー部員3人が大麻取締法違反で逮捕されたことが発覚し、未成年にも広がる大麻・薬物汚染に衝撃が走ったばかり。岩渕氏は先月の理事会後の会見でも対応策を言及したばかりで、根本的な解決策を模索する最中に、新たな問題が発覚する形となった。

 日本協会は国内のトップカテゴリーにある大学生部員約3000人に対しては、オンラインを含めた直接的な講習会や研修会を開き、薬物乱用防止に努めている。今回の朝日大部員の逮捕を受け、岩渕氏は「まだまだ不十分と強く認識している」と表明し、今後対策を強化していく考えを示した。

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