【ラグビー】鈴木彩香「最高の瞬間だった」リオ五輪決定が思い出 都内で引退会見

[ 2023年1月19日 17:56 ]

引退会見で7人制日本代表のジャージーを手に笑顔の鈴木彩香
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 ラグビー女子で7、15人制日本代表の双方で長年活躍した鈴木彩香(33=アルカス熊谷)が19日、東京都内で引退会見に臨み、「25年間、ラグビー選手、アスリートとして何かをやり遂げてこれたと、いろんなことを考えている。本当に感謝を伝えたい」としみじみと語った。鈴木は17日に自身のSNSで現役引退を発表していた。

 横浜市出身の鈴木は小学校3年生の時にタグラグビーをきっかけにラグビーを始め、高校3年生だった07年に7人制で初の日本代表入り。09年にセブンズが16年リオデジャネイロ五輪からの採用が決まると脚光を浴び、以後は2つの代表で中心選手として活躍してきた。7人制では16年リオ五輪代表に選ばれるなど通算21キャップ、15人制では17、22年W杯代表に選ばれるなど通算18キャップを獲得した。

 セブンズが五輪種目に採用され、競技環境が劇的に変化する時代を生きてきた鈴木は、「09年に正式決定して、メダルを獲得するために全てを犠牲にしてやっていた。(15年11月に)秩父宮で(リオ五輪)出場を決められた時の光景は忘れられないし、アスリートとして最高の瞬間だった。今後はより女子ラグビーの価値やスポーツの価値を表現できる活動をしたい」と振り返った。今後は昨年6月に自身が中心となって立ち上げた女子ラグビーの普及啓発や社会的価値向上を目指す「ウィメンズラグビーコミュニティ」での活動を通し、「ご恩を忘れず、これからは女子ラグビーの普及へできることを最大限やりたい」と話した。

 昨年末には一般男性と結婚したことも発表した鈴木。将来のコーチ業にも意欲を示したものの、「本当にラグビー漬けの毎日だったので、少し現場を離れて、自分の人生を見つめ直して、いろんなことに挑戦したい」と第二の人生を見据えた。

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2023年1月19日のニュース