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青木瀬令奈 大会新通算14アンダーで3勝目&生涯獲得賞金3億円突破「10億円稼げる選手になりたい」

[ 2022年7月4日 05:20 ]

女子ゴルフツアー 資生堂レディース  最終日 ( 2022年7月3日    神奈川県 戸塚CC西C=6570ヤード、パー72 )

優勝を決め笑顔を見せる青木(撮影・西尾 大助)
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 首位で出た青木瀬令奈(29=フリー)が6バーディー、3ボギーの69で回り、大会新となる通算14アンダーで優勝した。1、2番で連続ボギー発進しながら、10番から3連続バーディーで後続を引き離した。昨年6月の宮里藍サントリー・レディース以来の通算3勝目は自身初の逃げ切りVとなった。大会コース記録となる64を出した黄(ファン)アルム(34=韓国)、吉田優利(22=エプソン)、菊地絵理香(33=フリー)が通算12アンダーで2位となった。

 無数のカメラが自分に向いた。優勝の予感が確信に変わる。「ボードを見てもいいですか?」。青木は18番グリーンで初めて、キャディーの大西翔太コーチに聞いた。守りに入らないように、ボードの無視を決め込んできた最終日。最後まで攻め続け、自身初の逃げ切りV。「人生を変えられた」と破顔した。

 今季の1Wの平均飛距離222.63ヤードはツアーで94位。それでも勝てる。連続ボギーから息を吹き返した3番バーディーは、残り144ヤードの第2打に魂を込めた。ボールはわずか5ヤードのショートサイドに着弾。「3Wまでがピンを狙えるクラブ」と言い切る。202ヤードの11番パー3では3Wでベタピン。球筋も多彩で精度も高い。

 ティーはこの日も2センチ下げ、フェアウエーのセンター狙いを徹底。だが、直前練習ではあえてティーを高くアッパーに振った。パターも練習は32インチ、試合は34インチを握る。メリハリをつけ、感覚を研ぎ澄ますためだ。オンリーワンの感性と調整法で勝負。10番からは4日間連続の3連続バーディーで、後続を突き放した。

 不調に苦しんだ昨年4月には引退も口にした。大西コーチには「覚悟が足りない。魂を乗せて打て」と突き放された。花巻東高時代の大谷翔平が実践していた目標達成シートを参考に「ざんげノート」を書き始めた。ゴルフとの向き合い方はガラリと変わった。

 これで生涯獲得賞金は3億円を突破。「追っかけをしていた不動裕理さんが目標。10億円稼げる選手になりたい。その第一歩です」。飛距離全盛の時代に、飛ばなくても勝てることを証明した青木の視線は「遠く」を見据えている。

 ≪19年渋野、イ・ミニョンの通算12アンダー超え≫青木の通算14アンダーは、プレーオフとなった19年の渋野日向子とイ・ミニョンの通算12アンダーを2打更新する大会新記録。今大会は今年が3度目の開催で、鈴木愛が制した昨年は悪天候のため36ホールの短縮競技となっていた。

 ◇青木 瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、前橋市出身の29歳。7歳でゴルフを始め、前橋商時代の08年に全国高校選手権優勝。11年のプロテストに合格。15年に初シード入り。17年ヨネックス・レディースで初優勝。両親は音楽家で名前は「セレナーデ」から。自身もピアノとトランペットを演奏する。20年からプレーヤーズ委員長を務め、ツアーPRを担う「JLPGAブライトナー」の一人。1メートル53、50キロ。

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