堀江が帰ってきた!2年8カ月ぶり代表戦に「凄く誇らしい」ラグビー日本代表

[ 2022年6月25日 20:11 ]

ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2022第2戦   日本43―7ウルグアイ ( 2022年6月25日    福岡・ミクニワールドスタジアム北九州 )

<日本・ウルグアイ>試合後のオンライン会見で2年8カ月ぶりの代表戦の感想を語る堀江翔太(右)と、その堀江の一言に思わず笑ってしまう稲垣啓太
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 世界ランキング10位の日本は同19位のウルグアイを43―7で下した。リザーブ入りしたW杯3大会連続出場中のフッカー堀江翔太(36=埼玉)は、19年W杯準々決勝の南アフリカ戦以来、約2年8カ月ぶりに代表戦に出場。来年に迫ったW杯フランス大会へ再スタートを切った。

 出番が回ってきたのは36―0と試合の大勢が決した後半22分。その直後にはさらに1トライを追加したが、その後は自陣で反則を繰り返し、苦しい時間帯が続いた。堀江自身が攻撃に参加する場面もほとんどなかったが、17年に完成した同スタジアムでは初のテストマッチを終えると、「(素晴らしい)観客の中で代表として試合ができるのは、凄く誇らしいと思った」と言葉に実感を込めた。

 リーグワンで初代王者に輝いた所属の埼玉でも、主将を務める坂手淳史を支える形で今季は途中出場が続いた。後半の逆転勝ちが多かったチームの“ラスボス”としての存在感は絶大で、それを証明するかのように、先発はわずか1試合ながら初代MVPに輝いた。この日は堀江1人が目立つ場面は少なかったものの、試合後に同時に会見に臨んだプロップ稲垣啓太は「(良い)影響しかない。チームにとって、大事な人が帰ってきたなという感じ」と絶大な信頼を寄せた。

 後半29分にはその稲垣がハイタックルでシンビン(10分間の退場)に。自陣ゴール前にくぎ付けにされたが、防御を統率し、簡単にトライを与えなかった。堀江は「イエローが出て1人少ない状態でディフェンスをして、大変だった」とチクリとやり、隣の“笑わない男”が思わず笑みをこぼす場面も。厳しい指摘と冗談を混ぜ込んだ一言を発することができるのも、36歳のベテランならではだ。

 3シーズンぶりに帰ってきた日本代表は、自身を含めて19年W杯代表選手が計8人(離脱したSH流大を除く)のみ。ノンキャップやキャップ1桁台の経験の浅い選手が多いが、「チームとしてまとまっているなという感覚がある。代表の文化が根付いてきたからだと思う」と目を細める。23年へ向けて、再びワンチームとなるその中心に堀江がいる。

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