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二所ノ関親方の夏場所総括 計19勝26敗…3大関に辛口エール、奮起促した

[ 2022年5月24日 05:30 ]

22日の千秋楽で正代(手前)を突き落としで破った貴景勝。右は御嶽海(撮影・久冨木 修)       
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 横綱・照ノ富士(30=伊勢ケ浜部屋)が底力を発揮して復活優勝を果たした夏場所は、3大関の不振も際立った。貴景勝(25=常盤山部屋)が何とか千秋楽に勝ち越したものの御嶽海(29=出羽海部屋)は9敗。正代(30=時津風部屋)も10敗と苦しんだ。若手が台頭する中、大関の看板もぐらついている。スポニチ本紙評論家の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が期待を込めたアドバイスで3大関の奮起を促した。

 夏場所は千秋楽まで優勝争いがもつれ盛り上がりましたが、レベル的には疑問符がつきます。要因は3人で19勝26敗だった大関の不振。それぞれの心境を思うとつらいものがあります。決して弱い大関ではありません。期待を込め奮起を促したいと思います。

 正代には「下を向くな」と言いたい。今場所、勝負審判で土俵下に座って、正代が視線を下に落としていることが多いことに気付きました。ネガティブな要素はプラスにはなりません。照ノ富士もそうですし、白鵬や先輩横綱もそういう風情は見せませんでした。闘争心は内に秘めてもいいですが、戦う姿勢を見せないことには話になりません。「心」の面が充実すれば、「技」も「体」もおのずと充実します。細かいところではありますが、大事な要素です。

 御嶽海は「淡泊さ」が目立ちました。相手が嫌がるような取り口が減り、関脇時代に戻ったような印象です。負けた相撲でも内容が伴わなければ次につながりません。年6場所。点ではなく線でのつながりです。常に2桁を続けていくことで上(横綱)への道も開けてくる。そのことを念頭に精進してほしい。

 貴景勝はもう一度原点に返って体をつくり直すことです。体も決して大きな方ではなく首に不安を抱えているのが突き押しには致命的。その事情を考慮に入れても、同じ突き押し相手に押し込まれる相撲が数番あったのが気になります。はまった時の手の付けられない強さは実証済み。稽古あるのみです。

 名古屋場所後には巡業も再開されます。3人には看板力士として公開稽古で率先して泥だらけになるような、がむしゃらに稽古に打ち込む姿勢のアピールを期待しています。

 対照的に照ノ富士は、さすがとしか言いようがありません。勝ち方を分かっているというか日に日に調子を上げ、優勝未経験のライバルとの差を見せつけました。横綱としては初の休場明けV。そこでつかんだものは今後に生かされるはずです。(元横綱・稀勢の里)

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