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砂村光信氏 大本命・埼玉攻略のカギは復帰する東京ベイのマークス

[ 2022年5月18日 05:30 ]

21日開幕 ラグビー・リーグワン1部プレーオフ

東京ベイの南アフリカ代表フッカーのマークス
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 【砂村光信氏 展望】終盤の6連勝でプレーオフ進出を決めたBL東京は、最終節の静岡戦では若手を先発起用しながら、最後に約30次の攻撃を粘り強くつないで逆転勝利を飾った。チームとして自信を付けただけでなく、プロップ小鍛治、フッカー大内、SO松永ら積極起用された若手が成長し、シーズン序盤に比べて選手層が厚くなっている。パスとキックが多彩で日本代表候補にも選ばれたSO中尾のゲームメークを軸に、CTBタマニバル、WTBナイカブラと決定力のあるバックス、2メートル級の両ロックも相手に脅威を与えるだろう。

 チームとしての攻撃指向が強いレギュラーシーズン1位通過の東京SGは、FWが攻撃のリンクプレーヤー(つなぎ役)という側面が色濃く、闘志を前面に出す相手にどこまで接点で対抗できるかが鍵になる。気がかりなのは最終節の中止だ。3週前には直接対決でノートライ敗戦(3―27)を喫しているが、くしくも前回ノートライで敗れた相手もBL東京(当時東芝。12年1月22日に18―21で敗戦)だっただけに、残像を払しょくできているか。FBマッケンジーら決定力抜群のバックスリーにボールを運ぶためには最低でもパス3本は必要で、今度は天候も味方に付けたい。

 東京ベイは南アフリカ代表フッカーのマークスが復帰できる見通し。2週前の埼玉との直接対決では前半は互角の勝負を演じながら、相手が堀江らを投入した後半に離されている。そこで東京ベイもマークスを切り札的に起用してみてはどうか。リーグ内で堀江に対抗できるフッカーはマークスだけと言っても過言ではない。南ア代表でも同様の起用法で活躍しており、プロップO・ヘルと並んで組むスクラムは強力だ。終盤まで互角の戦いができれば、今季復調したCTB立川やベストラインブレイカーを受賞し新人賞候補でもあるWTB根塚ら攻撃力を増したバックス勢も生きてくる。

 逆に埼玉はSO松田のケガが気がかりだ。代わって10番を背負うであろう山沢拓はゲームチェンジャーとしての能力は疑いようがないが、先発では安定感やディフェンスでの働きがもっとほしいところ。2週前は開始3分で交代して安定したゲームコントロールを見せたが、先発と分かれば相手もしっかり対策を練ってくるはずで、それを上回るプレーを見せたいところだ。

 甲乙付けがたい4チームだが、実質無敗の埼玉が優勝候補筆頭と見る。やや不安を残す東京SG、ケガ人が戻ってくる東京ベイ、最も勢いがあるBL東京は横並びで、決勝を含めいずれの試合も好ゲームが期待できる。まずは全チームが新型コロナウイルスの影響を受けず、万全の態勢でキックオフを迎えることを願いたい。(元U―23日本代表監督)

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