岡崎真氏 河辺&樋口トリプルアクセル武器に 坂本高さで魅せる

[ 2022年2月15日 05:30 ]

練習に臨む河辺(撮影・小海途 良幹)
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 【今日のツボ教えます フィギュアスケート女子SP・岡崎真】ROC周辺は騒がしいが、日本勢3人がSPで「やるべきこと」に変わりはない。団体戦、男子に続いてメダルを目指してほしい。

 第1組に登場する河辺はトリプルアクセル(3回転半=3A)をしっかり成功させることだ。女子SPは4回転ジャンプを組み込むことは禁じられており、アクセルジャンプは必須要件。つまり、単体で最も高い基礎点は3Aとなる。今回の出場30選手の中で跳ぶ可能性がある選手は数えるほどで、ダブルアクセル(2回転半=2A)の基礎点3・3に対して3Aの8・0は大きな武器。演技点では上位選手に劣る部分もあるが、女子SPでは0・8倍となるため差はつきにくく、好発進を期待したい。

 同様に、樋口も3Aという武器を持っておりSPは強豪に引けをとらない技術点になるはず。団体戦では安全策の2Aとしたがこの経験も生かして個人戦では攻めてくるのではないか。こちらはGOE(出来栄え評価)や演技点でも高い評価を得てできるだけ上位につけるのが理想的だろう。

 一方、最終滑走者となった坂本は3Aこそないが、なんと言ってもジャンプの高さ、流れは日本のエースと呼ぶにふさわしい。団体戦のフリーでは演技後半に抜群のジャンプが見られた。SPは最初から全開でいけるか。エッジの使い方などで減点を受けず、GOEによる加点を多く引き出せば、上位に食い込める。採点要素が増えるフリーに向けて、楽しみが増す結果を期待したい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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