高木美帆 夏含め日本女子単独最多6個目メダルに挑戦 15日Sスケート団体追い抜き

[ 2022年2月15日 05:30 ]

スピードスケート女子500メートルのメダルセレモニーに出席した高木美(AP)
Photo By AP

 スピードスケートの女子団体追い抜きは15日に準決勝、決勝を行う。連覇の懸かる日本は準決勝でROCと対戦。エースの高木美帆(27=日体大職)が夏冬含めて日本女子単独最多となる通算6個目のメダルに挑む。13日に本職ではない500メートルで、1500メートルに続く今大会2個目の銀。17日に前回銅メダルの1000メートルも控えており、競泳の北島康介、体操の内村航平らに並ぶ通算7個目のメダルも射程圏に入った。

 表彰台を下りると、高木美は即座に頭を切り替えた。女子500メートルのメダルセレモニー。本命ではない種目で銀を勝ち取り「これ以上速く滑れと言われても滑れないぐらいのレースができた。1500メートルは悔しい気持ちが強かったけど、同じ銀メダルでも気持ちがこんなに違うんだな」と喜びをかみしめたのはつかの間。「すぐに帰って次の準備をしたい」と翌日に準決勝、決勝を控える女子団体追い抜きを見据えた。

 連覇と今大会自身3個目のメダルの懸かるチーム戦。14日の練習で高木美は高木菜、佐藤、押切と隊列を組み、本番同様に最も長い距離を先頭で引っ張った。5日の女子3000メートルを皮切りに4レースを消化し、既に2個の銀を獲得。4年前と合わせた通算5個のメダルは女子では柔道の谷亮子ら3人に並ぶ最多だ。女子団体追い抜きで6個目を手にすれば、単独トップに浮上。さらに17日の女子1000メートルで7個に伸ばせば、男子を含めても競泳の北島康介、体操の内村航平らに並ぶ6位となる。

 新型コロナウイルス検査で陽性となり隔離されていた日本代表の中長距離を担当するヨハン・デビット・コーチが13日から復帰。高木美は15年から師事するコーチ不在時を「ふとした時に掛けてくれる言葉がなくなり、しんどいものがあった。存在の大きさを改めて感じた」と振り返った。「500メートルの銀メダルは挑戦した証。メダルの意味をさらに上げることができるかどうかは後の2種目次第」。欠けていたピースも戻り、量産態勢は整っている。

続きを表示

2022年2月15日のニュース