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照強 被災地で震災当日に誕生した幕内力士「1・17」3連敗も南あわじ市が「ふるさと応援大使」延長検討

[ 2022年1月17日 18:30 ]

大相撲初場所9日目 ( 2022年1月17日    両国国技館 )

<大相撲初場所9日目>豪快に塩をまく照強(撮影・西海健太郎)
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 阪神・淡路大震災の発生から27年、発生当日に被災地・兵庫県南あわじ市で生まれた西前頭11枚目・照強は若元春に寄り切られ、3連敗で3勝6敗となった。

 立ち合い、当たって相手得意の左四つ。胸を合わされ、右上手も許した。土俵を背に、すくい投げや突き落としを試みたがかなわず寄り切られた。2019年春場所の新入幕以来、震災発生当日の取組は3連敗。故郷へ届けたかった幕内からの白星は今年もかなわず、珍しく取材に応じることなく両国国技館を去った。

 「うれしいだけじゃ過ごせない誕生日です」。1月17日をかつてそう語り、「十両だとテレビで映らない取組もある。淡路島の人だけじゃなく、みんなに見てもらえれば」と意気込む特別な1日だった。この日、テレビ観戦した母・真樹さん(48)は「一番勝たなあかん日と思っているはず」と胸中を推し量る。27歳になった息子の年齢は「震災から何年というニュースで知ります」。新入幕以来、丸3年幕内を維持。「塩まき」でも人気を得た息子の姿を頼もしく感じている。

 一方、実家での素顔は「本当に家が好きで、大きな保育園児」とする。犬7匹に熱帯魚、ヤギ、蛇などのは虫類を飼い、日頃の世話は真樹さんらが担うがコロナ禍が落ち着けば、本場所の間に1週間滞在して世話をする。昨夏は知人らと協力してDIYで「は虫類部屋」を建てた。先日、誕生日プレゼントにイカを揚げたお菓子「ウマイカ」を送ると、「毎年同じのん、送ってくんなや~」と連絡があった。凍らせた「ウマイカ」の食感が好みだそうで、冷凍保存しているため消費しきれないときもあるのだという。

 地元愛の塊には新入幕後、南あわじ市から「ふるさと応援大使」が委嘱された。ふるさと納税の返礼品カタログを知人に配ったり、一昨年5月には新型コロナ対策でマスク2万枚を寄贈するなど貢献。そこで同市では23年3月末までの応援大使の任期延長を検討中という。震災当日、被災地に生まれた幕内力士として、存在感を発揮し続ける使命を負っている。

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