羽生結弦、全日本選手権出場へ 今季初戦23日開幕

[ 2021年12月21日 05:30 ]

全日本選手権に出場する意向を固めた羽生結弦
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 フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(27=ANA)が23日にさいたまスーパーアリーナで開幕する北京冬季五輪代表最終選考会の全日本選手権に出場する意向を固めたことが20日、複数の関係者への取材で分かった。右足関節じん帯損傷で長期離脱しており、全日本が今季初戦となる。女子で全日本2連覇中の紀平梨花(19=トヨタ自動車)が欠場の意向を固めたことも分かった。五輪出場は絶望となった。

 年の瀬の銀盤に、冬の主役が帰ってくる。羽生は3連覇の懸かる北京五輪挑戦について明言していないが、最終選考会を兼ねる全日本が今シーズンの初陣に決まった。

 11月中旬のGPシリーズ第4戦NHK杯前に右足首を負傷し、欠場を決断。「たった一度の転倒で、ケガをしてしまい、とても悔しく思っています」とコメントを出した。11月下旬の第6戦のロシア杯も回避。「動きによっては痛みが出てしまいますが、日常生活では、痛みの影響がなくなってきました。まだスタートラインにはたどり着いていませんが、着実に前に進んでいきます」としていた。

 ロシア杯の欠場発表から1カ月以上がたち、12月7日には27歳の誕生日を迎え、いよいよ勝負の時を迎えた。静かに磨き続けてきたプログラムだけでなく、最大のモチベーションである前人未到の大技クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦するか注目が集まる。GPシリーズ前には今季について「一番の目標は4回転半を成功させたい。そこに向かって今、全神経と、全気力を使っている」と語っていた。

 コロナ下の移動リスクなどを考慮してGPシリーズを回避した昨季も、全日本がシーズン初戦。SP、フリーとも新曲で圧巻の舞を見せ、5年ぶりの日本一を獲得した。その後も拠点のカナダには行かずに日本で調整を続けてきた。序盤から負傷という逆境を乗り越えた羽生の新シーズンが、いよいよ始まる。

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2021年12月21日のニュース