琴裕将が新十両 レスリング出身、初土俵から5年「気引き締めて」

[ 2021年12月2日 05:30 ]

新十両に昇進し、オンラインで記者会見する琴裕将(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で大相撲初場所(来年1月9日初日、同)の番付編成会議を開き、元高校横綱の北の若(21=八角部屋)、芝改め紫雷(29=木瀬部屋)、琴裕将(27=佐渡ケ嶽部屋)の新十両昇進を決めた。再十両は千代嵐(30=九重部屋)のみ。13年名古屋場所以来の復帰で、所要49場所は浜錦の38場所を上回り昭和以降での最長ブランクとなった。

 琴裕将は千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋からオンラインで会見し「親孝行したいという思いでやってきた。もっと気を引き締めていかないといけない」と昇進をかみしめた。レスリング出身で大和広陵高(奈良)では全国制覇を達成。ただ法大進学後は思うように結果を残せず中退し一念発起。中学時代に勧誘を受けた師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)に電話をして入門し、16年春場所の初土俵から5年で昇進した。力強く当たってから中に入る攻めが持ち味。師匠は「“あの力士の相撲が見たい”と言われるような力士になってほしい」と期待した。

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2021年12月2日のニュース