西矢椛 五輪女王の貫録2位 今大会の最高得点で表彰台圏外4位から滑り込み

[ 2021年11月1日 05:30 ]

スケートボード ストリートリーグ第2戦 ( 2021年10月30日    米アリゾナ州レークハバスシティ― )

ストリートリーグ第2戦女子で2位に入った西矢椛(右)と3位の中山楓奈
Photo By ゲッティ=共同

 ストリートの世界最高峰プロツアーの第2戦が行われ、女子は東京五輪金メダルの14歳、西矢椛(もみじ)が18.5点で2位に入った。SLSでの表彰台は初。五輪銅で8月の第1戦は2位だった中山楓奈(16=ともにムラサキスポーツ)は16・1点で3位だった。五輪銀メダルの13歳、ライッサ・レアウ(ブラジル)が2連勝。日本勢が出場していない男子はナイジャ・ヒューストン(米国)が制した。

 五輪初代女王の貫禄を示した。西矢は45秒間のランを終えた時点で表彰台圏外の4位。一発技を競うベストトリック最終6回目で、今大会最高得点となる8.0点をマークして滑り込み「いつも通りにやればいけると思った」とはにかんだ。

 「最後に決めたら格好良いから」とラストチャンスまで温存していた大技に、会場がどよめいた。板を縦横同時に回転させながら手すりに跳び乗って滑り下りる「ビッグスピン・キックフリップ・フロントサイド・ボードスライド」。東京五輪でも披露した得意技に縦回転を加えて難度を上げ、成功させると両手を小さく広げて驚いた表情で喜んだ。頂点には届かなかったが「乗りたかった技に乗れたことがうれしい」と声を弾ませた。

 五輪後初戦となった8月の開幕戦では涙の7位。今大会は若き五輪メダリストがそろい踏みで表彰台に立った。巻き返しを図る西矢は11月13、14日の最終戦(米フロリダ州)へ「いつもの技の完成度を上げられるように練習したい」と力を込めた。

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2021年11月1日のニュース