斎藤、フィフィタら新戦力が存在感発揮 ラグビー日本代表強化試合

[ 2021年6月13日 00:17 ]

ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2021   日本代表32―17サンウルブズ ( 2021年6月12日    静岡・エコパスタジアム )

<日本代表・サンウルブズ>サンウルブズ・山沢(右)を振り切るフィフィタ(撮影・吉田 剛)
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 19年W杯日本大会以来、1年8カ月ぶりの実戦に臨んだ日本代表は、この試合のために特別編成されたサンウルブズに32―17で逆転勝ち。今月26日の全英・アイルランド代表ライオンズ戦(英エディンバラ)、7月3日のアイルランド戦(ダブリン)へはずみを付けた。

 3―14で折り返した後半にインパクトを残したのが、19年W杯代表組以外の新戦力だった。ファーストタッチでスタンドをどよめかせたのが、後半頭から出場したWTBシオサイア・フィフィタ(近鉄)だ。キックオフリターンからのキックを処理すると、左サイドを進撃。自陣から力感あふれるキャリーで敵陣深くに進出し、トライには結びつかなかったが、存在感を発揮した。

 SH斎藤直人(サントリー)は重苦しい雰囲気を吹き飛ばした。味方の良いプレーには1人1人の前まで駆け寄ってねぎらい、トライのたびにガッツポーズを繰り出した。攻撃のテンポを上げ、得意のロングパスを通したのはさすが。「自分たちのエナジーを出していけるようにと思った」と振り返った。

 すでにアジア選手権で代表キャップを獲得しているものの、改めてゼロから23年W杯代表入りを目指す堀越康介(サントリー)は、抜群に安定感が増したラインアウトのスローイングで存在感を発揮。自ら2トライも挙げ、「いい形でゴール前につなぎ、練習してきたことが形で表れた」と胸を張った。No・8テビタ・タタフ(サントリー)もチーム最重量ボディーを生かしてゲインラインを何度も突破。最も選手層の厚いFW第3列での23年W杯代表入りへ、確かな第一歩を踏み出した。

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2021年6月12日のニュース