プロ14年目・安本 執念の逆転初V 体重49キロでも飛ばす1W平均287ヤード

[ 2021年6月12日 07:49 ]

AbemaTVツアーLANDICチャレンジ最終日 ( 2021年6月11日    福岡県糸島市 芥屋ゴルフ倶楽部=7186ヤード、パー72 )

首位との2打差を逆転、通算11アンダーでAbemaTVツアー初優勝を決めた安本
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 プロ14年目で体重49キロの超軽量級、安本大祐(だいすけ、34=テラモト)がAbemaTVツアー初優勝を決めた。首位に2打差の4位で出た安本は10番でOBを叩いたが終盤に盛り返し、7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で回って通算11アンダーで逆転した。地元・福岡県大野城市出身の古川雄大(23=フリー)がこの日のベストスコア67をマークし、副田裕斗(27=フリー)と並ぶ2位に入った。

 身長1メートル75だが体重は「先週、風呂上がりに計ると49キロだった。食が細くて太れない体質」という安本が逆転勝ちした。「素直にうれしい。優勝を争って負ける経験も多くしたがカベを破りたい気持ちが強かった」。試練は9アンダーで首位に並んだ10番パー4で訪れた。第1打は「体が止まった」と左OBに一直線。このホールをダブルボギーとして後退したが「このままズルズルいけば負けグセがつく」。14番から3連続バーディーで盛り返し、最終18番も取って見事な復元力でゴールインした。

 札幌市出身で10歳から坂田信弘プロ主宰のジュニア塾札幌校で腕を磨いた。東北福祉大を経て08年にプロ転向し、昨年は下部ツアーの石川遼チャレンジで最終日最終組(最終6位)を経験するなど力をつけてきた。軽量だがドライバーの飛距離は「平均287ヤード。やせている割に飛ぶ方」と胸を張る。この優勝でKBCオーガスタなどレギュラーツアー2試合の出場権をゲット。「1回優勝できたからまたできると思う。この経験は上のツアーで生きる」と意欲を見せた。

 ○…福岡第一を経て東海大九州卒の古川が猛追した。「ハーフが終わって速報ボードを見たら上が9アンダーと伸びてなかったので気合いが入った」。後半インで4バーディー(1ボギー)を奪い9アンダーでフィニッシュ。「2打届かなかった。負けは負けだけど次の試合につながる」と表情は明るかった。前週はメジャーのツアー選手権で2位に入り今週はAbemaTVツアーで2位。この勢いを次戦のダンロップスリクソン福島オープン(6月24日~)に持ち込むつもりだ。

(最終日上位成績)
―11(1)安本大祐 205
―9(2)古川雄大
  (2)副田裕斗 207
―8(4)小野田享也 208
―7(5)海老根文博 209
―6(6)大西魁斗
  (6)久常 涼
  (6)日高将史 210

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